ダノンデサイル(撮影:下野雄規) 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日にダービー卿CT(GIII)とチャーチルダウンズC(GIII)、日曜日に大阪杯が行われます。その中から阪神競馬場で行われる大阪杯を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の大阪杯での前走着順別成績を見ていきます。過去10年の大阪杯で3着以内に入った30頭のうち、24頭が前走で5着以内だった馬。大阪杯はドバイワールドカップデーと近い時期に開催されていることもありトップレベルの馬が分散する傾向にあります。とは言ってもGIはGIですし、レベルの高い馬が出走してくるレースであることに変わりはありません。強敵相手に結果を残すために前走で大崩れしていないことが条件のひとつと言えるかもしれません。
前走6着以下から巻き返したのは6頭。この6頭のうち、2頭が前走で香港のG1に出走。残る4頭は前走で5番人気以内の支持を集めていた馬。前走がハイレベルな海外での一戦だった場合や、他馬からマークを受けやすい立場で出走し敗戦していた馬については評価を落とさない方がいいかもしれません。
続いては、過去10年の大阪杯における前走人気別成績です。過去10年の大阪杯では3着以内に入った30頭のうち、前走が海外だった2頭を除く28頭が前走5番人気以内だった馬となっています。
前走で6番人気以下になっている馬は実績的に物足りない点があると言えます。また、近況にも強調できる点のない馬と言えるでしょうし、そのような馬はレベルの高いメンバーが集まるGIでは能力的に通用していないのかもしれません。
それでは早速ですが、今週の大阪杯でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆超人気薄も挙げてきた人工知能の本命候補
ダノンデサイル
当初は昨年優勝したドバイSC(G1)に出走を予定していましたが、昨今の中東情勢を考慮しドバイ遠征を断念し、大阪杯への出走が決定。昨年のドバイSC以降は勝利から遠ざかっていますが、3走前のインターナショナルS(G1)での5着は大逃げを打った馬の2番手という特殊な競馬。近2走はジャパンC(GI)、有馬記念(GI)とハイレベルなレースでどちらも3着と善戦。勝つことはできていませんが、決して悲観する結果ではありません。
ダノンデサイルはこれまで12戦して5勝3着3回で着外は僅か4回。この4レースはマイルの距離が合わなかった印象の新馬戦、直線で前が壁になる不利があった京都2歳S(GIII)、道中で位置取りを下げるロスがあった菊花賞と先に書いたインターナショナルS。着外に終わったレースでは力を出し切れていない印象。逆に言えば力を出し切れた時はすべて馬券圏内に入っています。今回も能力を出し切れれば大崩れはしないはずですし、ここでも大いに注目したい1頭と言えるのではないでしょうか。
クロワデュノール
24年に無敗でホープフルS(GI)を制し、翌年も皐月賞(GI)2着、日本ダービー(GI)優勝とハイレベルな成績を残した本馬。昨秋は凱旋門賞(G1)へ出走。フランスでの前哨戦は制したものの、本番の凱旋門賞では14着と大敗。ただ、外枠で前に馬が置けなかったことや重馬場など、条件的に合わなかったことも確か。
前走のジャパンCは凱旋門賞から中7週で出走し4着。先着を許したのはカランダガン、マスカレードボール、ダノンデサイルといったハイレベルな馬たち。そのメンバーを相手に凱旋門賞帰りという厳しい条件ながら崩れなかった点は評価できます。今回は1月に大阪杯への出走を発表。3月上旬からしっかりと乗り込まれていますし、前走よりも順調に調整ができているはずです。能力は高いですしスピードもあるタイプなので阪神内回りの芝2000mも向きそうな印象はあります。好メンバーが揃った一戦ですが、力通りに走ればここでもヒケは取らないはずです。
オニャンコポン
人工知能は意外な1頭としてオニャンコポンを本命候補として挙げています。前走は先週の六甲S(L)で今回は連闘で挑む一戦。ローテーションはかなり厳しいですが、同じく連闘で挑んだ4走前の中日新聞杯(GIII)は10着ですが、直線で前が壁になるなどのロスがあっての結果。スムーズだったらもっとやれていたはずです。道中は活気ある走りでしたし、この時の内容を考えると連闘はプラスになるのではと感じます。
阪神芝2000mへの出走は6走前のチャレンジC(GIII)のみ。このレースは6着に敗れていますが、外枠(8枠15番)だったこともあり道中は外を回る形。4コーナーも大外を回るロスのある競馬でしたが、直線は3番手争いに絡む走り。勝負所での距離ロスを考えれば6着でも十分評価できますし、この条件への適性を感じさせる走りは見せています。今回はGIで一気の相手強化ですが、連闘と条件替わりがプラスになればアッと驚く激走があってもいいのではないでしょうか。