長岡一也さん(フリーアナウンサー)【長岡一也=コラム「競馬白書」】
◆阪神3戦3勝のメイショウタバルも見逃せない
春の古馬の中距離王決定戦、GIに昇格して10年目になる大阪杯は、それにふさわしい豪華な一戦になった。何と言っても強い4歳世代の代表格クロワデュノール、昨年ドバイSCを制し、のちにジャパンCを勝ち欧州年度代表馬になるカランダガンを2着に破ったダノンデサイルの史上5度目の日本ダービー馬の対決が見所だ。
最初は、GII時代の2013年に5歳馬オルフェーヴルが勝って6歳馬エイシンフラッシュが3着だった。その後日本ダービー馬の対決はGI昇格後3回あったが、19年のワグネリアン、21年のコントレイルの3着が一番成績が良く、勝ち馬は出ていない。もう一点ダービー馬対決で言えることは、過去4回ともすべて年少馬が先着している点だ。今年はクロワデュノールが4歳で、ダノンデサイルが5歳だが、果たしてどちらが先着するか注目される。
ただ今年の2頭は、どちらも日本ダービーを勝った後は海外でも実績を上げている点が共通している。クロワデュノールは、日本ダービーの後は渡仏して海外重賞初制覇を達成し、大敗したとは言え凱旋門賞に出走していた。帰国後、ジャパンCで強豪相手に4着と存在を示していた。苦しいレースだったが、早目に動く形でも力は見せていた。今回はゆっくり休養を取っての出走で、その充実ぶりから初めての阪神でも問題ないだろう。ホープフルS1着、皐月賞2着から内回りの阪神2000米でも期待したい。
2年前にダービー馬となったダノンデサイルは、連覇をかけてドバイを予定していたが、中東情勢をかんがみこちらに矛先を向けてきた。昨年のジャパンCではクロワデュノールに先着して3着と好走、有馬記念も2年続けて3着と走っていたが、国内外GI2勝馬とはいえ、やはりもうひとつ上をめざしたい。久しぶりの2000米で初の阪神コースという課題を克服したいと復権を狙っている。
昨年はベラジオオペラが連覇を達成していたが、阪神コースは4戦全勝、とにかくチャレンジC2000米を含めてよく走っていた。この5年間の勝ち馬を見ると共通しているのが、阪神での勝利があって、2000米でも1勝はしているという点だった。
ここから見ていくと今年は、阪神3戦3勝のメイショウタバルに目が止まる。宝塚記念を逃げ切っており、レースをリードするにはこのコースは合っている。中距離なら巻き返しても不思議ではない。
あとは4歳馬ショウヘイの可能性に。日本ダービー3着馬で中距離がベスト。昨年の京都新聞杯を勝ち、年明けのAJCCで年長馬を下していた。好位から楽に抜け出しており、脚質的にこのコースは合いそうだ。
この4頭が少し抜けた存在と見て、中でもキタサンブラック産駒のクロワデュノールに初の父子制覇をと思っている。
「よみがえれ 強い姿を もう一度」