
Jiffcyは4月7日、テキスト通話アプリ「Jiffcy」(ジフシー)に、自撮り写真で親しい友人と1つのコラージュ画像を作る新機能「Dots」を追加した。「1日1枚」「自撮り限定」といった制限を設けることで、既存のSNSで発生しがちな“他人との比較”によるストレスを軽減し、人との関係構築に活用されることを目指す。
Dotsは、友人同士で自撮り写真を送り合うことでコラージュ画像が自動生成されるSNS機能だ。1つの投稿にアップロードできる写真は1日1枚までで、最大9人まで参加できる。自分に写真が届いた時点ではぼかしが入っており、自分も参加すると届いた写真が見られるようになる。写真には日付が入り、日々の思い出として振り返られる。
顔が写っていないとシャッターは切れず、風景や物だけの写真は投稿できない。さらに最初の1人が自撮り写真を送信し、受け取った人も自撮り写真を投稿して初めて内容が互いに見えるようになるため、SNSにいきなり自撮り写真を投稿することへの抵抗感を排除している。これにより「どこへ行ったか」「何を持っているか」といった情報の自慢を避け、あくまで「自分と相手」という純粋な関係性の構築に集中できる環境を整えた。
●“SNS疲れ”から発案
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Dotsを開発した背景には、現代の主要なSNSが抱える自己表現や自己主張への偏重があるという。
Jiffcyの小嶋佳那恵氏(最高執行責任者)は、現在のSNSは黎明(れいめい)期のカジュアルなあいさつや交流が失われ、「自分が楽しんでいる投稿が、見ている側を落ち込ませたり、嫉妬を招いたりするのではないか」という心理的障壁が高まっていると指摘する。
小嶋氏自身も、見ている人への配慮から投稿を全く行わなくなり、友人から安否を心配されるほどの“SNS疲れ”を経験し、それがDots開発のきっかけとなったという。
そうした課題に対し、Dotsは「1人では投稿が完成しない」という仕組みを導入した。自分と友人の双方が写真を送ることで初めて1つの投稿が完成するため、一方通行の自己主張にはならず、共同作業としてのコミュニケーションが成立する。1日1枚という制限を設けることで、カレンダーのように毎日1歩ずつ、親しい人との関係性を積み上げていく記録としての役割も持たせている。
●Jiffcyの将来は?
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今後の展望について、Jiffcyの西村成城氏(代表取締役CEO)は、大手SNSとの差別化戦略を強調している。LINEやInstagramといった既存の汎用(はんよう)的なサービスが網羅しきれていない「親密な関係だからこそ許される、圧倒的に面白く便利なコミュニケーション」という隙間市場を起点に、利用者の拡大を図る。
現在のユーザー数については、競合優位性を保つ戦略的理由から非公表としているが、まずは特定の熱量が高いクローズドな関係性から浸透させたいという。
同社は、リアルタイム性の高いテキスト通話機能とDotsを組み合わせることで、従来のSNSでは実現できなかった、クローズドで熱量の高いコミュニケーションの場を提供し、若年層を中心に広がる「映え」や「自己主張」への疲れを解消し、本来の「親しい人とのつながり」を再定義したい考えだ。
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