
羽田空港第2ターミナル保安検査場
Image by: 丹青社
天然精油のアロマ調香デザインを手がけるクリエイティブスタジオ「TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO」が、天然精油の香りによる心理的負担の軽減と快適性向上を検証するため、羽田空港第2ターミナル保安検査場における環境向上実証実験に参画している。期間は6月30日まで。
同施策は、日本空港ビルデングが推進する研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」の共創プロジェクトの一環。保安検査場が航空保安確保のために不可欠な過程でありながら、混雑や待機時間、検査に伴う緊張感などで、旅客の心理的な負担が生じやすい空間であることに着目。昨年行った、アートと香りによる空間改善で、通過者の快適度が約30%向上(※terminal.0 HANEDA調べ)したことを受け、今回は羽田空港第2ターミナル2階A保安検査場内の一部レーンで天然精油の香りによる実証を開始した。
TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIOはこの空間課題に対し、天然精油で強い印象を残さず、通過する一瞬で呼吸が深まり、気持ちが整うような香りを提案。公共空間の快適性を支える環境要素として香りを捉える試みだと位置付ける。
採用したのは、ヒノキ、スギ、マツなどの日本の木々をベースに、柑橘類などを繊細にレイヤードした天然精油100%のブレンドの香り。空間全体との調和を考慮して設計した。実証では「アロマ拡散シミュレーター」を活用し、巨大な空港空間における空調、人流、空間容積を踏まえた香りの広がり方や適切な濃度も検証。香りを科学的な視点から可視化し、公共空間における安全性・快適性・再現性を叶える方法を模索する。
TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIOを運営するTS Aromatiqueは、アロマ調香デザイナーの齋藤智子氏が代表を務める。アロマ調香デザインを用いた大型空間演出、製品プロデュースを中心に国内外でプロジェクトに参加している。
なお、今回の実証では香り以外に照明・映像・音・触覚など五感に働きかける空間演出で、心理的負担の軽減や環境改善効果を検証している。
◾️TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO:公式サイト