宇野昌磨がアイスショー『Ice Brave -A TURNING SEASON-』に向けて最初に決めたこと 本田真凜とのアイスダンスへの思い

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2026年04月10日 15:30  webスポルティーバ

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 4月4日、東京。ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場のスクリーン会場は熱気に満ちていた。司会者に続いて宇野昌磨が壇上に立つと、一気に興奮の度合いが高まった。劇場版『Ice Brave 新横浜 Special Edition』上映の舞台挨拶だったが、会場に集まった人のほとんどが現地でショーを観ていた。

 それだけの人を魅了する宇野とは、どんな人間なのだろうか?

「かわいらしくて、かっこいい!」

「発想が豊かで、言葉の使い方も面白い」

「スケートを常に探究してきたし、作品が最高」

 ファンは尽きることなく、自分の推しポイントを語ることができるはずだが、その人間性そのものがスケートにつながっているところが人気の源泉にあるのかもしれない。

 宇野は第3弾となる『Ice Brave -A TURNING SEASON-』に向け、ひとつ象徴的な話をしている。

「ターニングシーズンの中身については、まだ確定していないんですが......。一番最初に何を決めたか、というと、"同じメンバーでやりたい"ということでした。僕の中でその思いは強くて。気付いたら"このメンバーでやりたい"ってなっていました。今回、ステファン(・ランビエール)は参加できないけど、彼が戻って来られるように、何度でもオファーをかけていきたいです。ステファンが『このメンバーはすばらしいし、空気もすばらしい。楽しいのに、その中に真剣さがある。何よりファンの温かさを感じる』と言っていたし、これから長くIce Braveを続けられるように」

 そう語った宇野は、同志に対する思いが強い。その優しさや絆が、このショーの根幹にあるのだろう。その熱量が、観客を触媒に増幅されるのだ。

――『Ice Brave』というショーを手掛けて、ひとりの表現者として、"こんな反応があって面白い"と意外に感じたことはありましたか?

「そもそも僕の感性の方がズレているし、僕の感覚はあまり当てにならないんで(笑)。Ice Braveを始める前、"この公演を観に行きたいな"と思っていただけるようにと考えたんですけど...スケートをあまり見に来ていない人の感覚は、何が面白いのか、なんとなく分かるんです。僕が普段、そこまでスケートを見てこなかったからこそ。でも、めっちゃスケートを観るのが好きで、僕よりも何十倍もスケートを愛して観ている人の感覚はつかみきれていません。だからこそ、ライブでのお客さんの反応は気にしていますね。自分のパフォーマンスに限らず、どの人のどのパフォーマンスが感動を与えられたか、そういうのは大事にしています」 

――その点、本田真凜さんとのアイスダンスを採り入れたのは、ショーが大きくはねた理由のひとつだったと思います。

「あれは始まる前から"やること自体が驚き"だったと思いますね。それにアイスダンスをやるって以上に、ふたりの挑戦の仕方が真剣だったのはあったのかなと思います。自分で言うのもおかしいかもしれませんが、そういう姿って応援したくなるじゃないですか? なんというか、真剣さが垣間見える瞬間というのは、いいんじゃないかって」

【第3弾でもカギを握るアイスダンス】

――アイスダンス挑戦は、まさに宇野さんがスケーターとして貫いてきた挑戦や探究心につながるもので、その肖像がファンの求める宇野像とリンクしたのかもしれません。第3弾でも、アイスダンスはひとつの見せ場からショーの中心に据えた構成になると......。

「少し言葉が足りなかったですけど、アイスダンスがメインのひとつになるので間違いないんですが、中心にやるって言っても十何種目もアイスダンスをやれません(笑)。頑張っても、2つ、3つですかね。最初はひとつでも、みなさんに見せられるようなクオリティにするっていうのは大変だったんですよ!やっぱり、ゼロからのスタートだったんで」 

――アイスダンスは今まで『Wild Side』『Four Seasons』とプログラムをやってきましたが、どちらかは入れる予定ですか?

「まだ、あんまり言えないんですけど......」

――新たにひとつは加えるんですよね? 

「そうですね。新たに一個というのは決まっています。それにどっちかは入れて......とか言っちゃいそうなんで、やめておきます(笑)」

――アイスダンスはシングルとは別のものだし、ふたりで息を合わせて組み立てるものだけに、たくさん難しいことがある挑戦だと思います。どんなカップルも少々の喧嘩はあるそうですが、本田真凜さんとも喧嘩したりしたんですか?

「ハハハ(笑)。僕自身、自分のシングル時代のスケートに納得していなくて......ジャンプは頑張ったし、世界トップレベルで、自分が自分じゃなくても、尊敬できるくらい(笑)。ジャンプのクオリティというか、自分の技術力でよくあそこまでやれたなって。人よりも練習の仕方とか、考える力があったからこそ、到達できた部分で、そこは満足しています。でも、ジャンプ以外のところはまったく納得していなくて。自分が"もっとできるだろ"って思っているからこそ、納得していない。そのできなかった部分がアイスダンスに通じているからこそ、挑戦しているし、"まだまだできることがある"と思えるのは、すごくいいことだと思っています」

後編につづく

【プロフィール】
宇野昌磨 うの・しょうま/プロフィギュアスケーター。1997年12月17日、愛知県生まれ。主な成績は全日本選手権優勝6度、世界選手権連覇、2018年平昌五輪銀メダル、2022年北京五輪銅メダルなど。2024年に現役引退し、現在はアイスショー出演などプロスケーターとして活躍している。今年、2025年に初めてプロデュースしたアイスショー『Ice Brave』が映画化。7月31日より開催される、第3弾『Ice Brave -A TURNING SEASON-』が発表された。

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