札幌はパワハラ行為が確認されたU−18チーフ兼監督の解任を発表した 北海道コンサドーレ札幌は10日、U−18チーフ兼監督を務めていた倉持卓史氏を9日付で解任したことを発表した。
発表によると、倉持氏による複数のアカデミースタッフおよび所属選手に対するパワーハラスメントに該当する行為が確認されたとのこと。事態を重く受け止めたクラブは弁護士を含む調査体制にて、3月25日から今月4日まで当該監督、アカデミースタッフ、U-18所属選手へのヒアリング調査を実施。その結果、複数のスタッフに対する威圧的および否定的な言動、複数の選手に対する過度な身体的接触をパワーハラスメント行為として認定したようだ。
複数のスタッフに対する威圧的および否定的な言動については、挨拶への不十分な対応や提案の即座否定、強い口調での発言などリスペクトを欠く言動が継続的にあり、チーム関係者の面前で、多大な心理的負担を伴う振舞いを要求するという行為が確認されたという。
また、複数の選手に対する過度な身体的接触については、肩や腹部を叩くあるいはストレッチポールで触れるなどの周囲から見て不適切とされる身体的接触、特定の選手に対する心理的負担が伴う行為の要求が確認されたようだ。
クラブは当該事案を「いかなる理由があろうともハラスメント行為を許すことはできません。選手においても立場上の優位性を背景に、そう受け止めざるを得ない心理状態が生じていた可能性があると判断しました」と結論付け、倉持氏の契約解除を決断。今後はセーフガーディング教育の徹底、指導者のキャリアに応じた教育および管理体制の再構築、アカデミー全拠点における同種事案の有無の点検といった再発防止策を講じるという。
今回の事案を受け、札幌の石水創代表取締役社長は次のようなコメントを発表している。
「この度、弊クラブのアカデミーにおいて、大切な選手およびスタッフに対するパワーハラスメントが発生しましたこと、関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます。子どもたちを守り導くべき立場にある指導者が、自ら不適切な身体的接触や尊厳を傷つける言動をとっていた事実は、指導者としてのあり方を著しく欠くものであり、到底見過ごすことはできません」
「この事態を早期に察知し、是正に導けなかったクラブの管理体制の不足を、経営トップとして極めて重く受け止めております。今後は二度と同じ事態を起こさぬよう、クラブ全体として指導環境の可視化とガバナンス強化を推し進め、再発防止策を徹底して実行することで経営としての責任を全うしてまいります。被害に遭われた皆様の心のケアを最優先とし、失われた信頼を一つひとつ積み重ねていく所存です。クラブを支えてくださる全ての皆様に『応援したい』と思っていただける健全なクラブへと生まれ変わることを、ここにお約束いたします」