
オウガ・ジャパンは4月15日、ハイエンドのフォルダブルスマートフォン「OPPO Find N6」を発売する。価格は31万8000円だ。販売経路はKDDIのau +1 collectionや、MVNOのIIJmio、AEONモバイルなどを予定する。さらに家電量販店や公式オンラインショップなどでも販売する予定だ。
筆者はこの注目機種を発売前にじっくりと触れる機会を得たので、実際の使い心地を詳しくレビューしたい。この機種はシリーズで初めて日本市場に投入する待望のモデルだ。最新の技術を詰め込んだスペックに加えて、使い勝手を左右する細かな工夫が随所にちりばめられている。メーカーがアピールする特徴が日常の操作でどう生きるのか、素直な感想を伝えたい。
●折り目を感じさせない滑らかな大画面 「Galaxy Z Fold7」と比較すると?
最大の特徴といえるインナーディスプレイの折り目について、実機を開いて確認するとほとんど気にならないレベルに仕上がっている。光の反射でわずかにしわを確認できる程度で、指でなぞっても折り目特有のくぼみがハッキリとは分からない。細かい文字や画像をタップする際にも、このくぼみがないおかげで指の引っ掛かりがなく、非常にスムーズに操作できると感じた。
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約8型のインナーディスプレイを搭載したサムスン電子のフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold7」と比較したところ、OPPO Find N6の方が折り目が目立ちづらいことを確認できた。さまざまな角度からOPPO Find N6のインナーディスプレイを見たり、映像を長時間視聴したり、Webサイトを閲覧したり……と、さまざまなことを行うほど、OPPOの技術力に驚かされる。
OPPOによると、このフラットな画面は高精度なヒンジ設計と、強さとしなやかさを備えた「オートスムージングフレックスガラス」の恩恵だという。60万回の折りたたみ試験をクリアしており、耐久性にも優れる。実際に筆者が画面を何度も開閉してみても、動きは非常に滑らかで不安を感じない。フォルダブルスマホの弱点とされてきた微細なシワを見事に克服しており、技術の進歩を実感する仕上がりだ。
インナーディスプレイは約8.1型のAMOLEDパネルを採用しており、解像度はQXGA+(2480×2248ピクセル)だ。ピーク輝度は2500ニトに達し、最大120Hzのリフレッシュレートに対応している。一方、閉じた状態で利用できるカバーディスプレイはベゼル幅が約1.4mmと極細の約6.6型AMOLEDパネルを搭載。こちらの解像度はフルHD+(2616×1140ピクセル)で、ピーク輝度は3600ニトとなっており、インナーディスプレイと同様に最大120Hzのリフレッシュレートに対応する。
●「OPPO AI Pen」とAI機能の使い勝手は?
本機で利用できる「OPPO AI Pen」は4096段階の筆圧検知に対応しており、本体のAIボタンをクリックしてさまざまな機能を呼び出せる。このペンは軽くて持ちやすく、書いている途中でカクつくこともない。画面がフラットなため(折り目が目立たないため)入力はとても快適だ。ただペン先が細いため、強い筆圧で書くとディスプレイの保護フィルムに傷を付ける可能性がある。使う際には少し慎重になった方がいい。
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ペンの使い道として面白いのが、手書きの図や会議のホワイトボードを撮影した写真からグラフを作る「AI Chart」という機能だ。該当の領域をペンで囲むと、グラフや表に変換する機能を呼び出せる。手書きのメモを表に変換することも可能だ。変換したデータはテキストやスタイルを直接編集でき、画像やPDF、Excelなどで保存して他人に共有できる。仕事の効率を上げる便利なツールだ。
他にも手書きのラフなスケッチやイラストの下書きを、高品質なアートワークに清書する「AI Image」という機能も備えている。思いついたアイデアを画面に書き込み、すぐさま形にできる楽しさがある。散らばる情報を一括管理する「AI Mind Space」や、写真の不要なものを消去する「AI消しゴム」なども便利だ。
なお、OPPO AI Penは別売りのケース込みの「OPPO AI Pen Kit」に付属する。OPPO Find N6本体には収納できない。OPPO AI Pen Kitは数量限定特典としてプレゼントされる(公式オンラインショップでの単体購入も可能)ため、検討している人は早めの購入がおすすめだ。
●PC感覚で使いこなせるマルチウィンドウと独自UI
ユーザーインタフェースについても魅力的なポイントが多い。本機に搭載する新しいOSの「ColorOS 16」がもつマルチウィンドウシステム「Free-Flow Window」は、画面の右下からアプリをスワイプしてウィンドウ表示に切り替える。最大4つのアプリを同時に起動して閲覧や操作ができる。開いた状態で約8.1型にもなる大画面を生かしており、まるでPCのように複数の作業をこなせる。
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画面分割表示も使い勝手がいい。例えば、画面の片側に地図アプリを開き、もう片側にSNSやWebブラウザを並べて、お店の情報を調べながらルートを確認できる。さらに片側に動画アプリ、もう片側にSNSを表示すれば、ゲームの実況動画を見ながら感想を友人と共有することも簡単だ。
本体を好きな角度に開いて固定する、くの字状態での使い方も便利だ。机に置いて動画アプリを開くと、画面の上半分に動画が流れ、下半分に再生位置の調整やスキップボタンが現れる。カメラアプリを起動した状態でも、上半分がプレビュー画面、下半分がシャッターボタンに分かれる。縦向きに置くこともでき、専用のスタンドを用意せずに撮影や視聴を楽しめるのは大きなメリットだ。
本体の側面には「Snap Key」があり、ユーザーが好きな機能を割り当てられる。よく使うアプリを即座に起動できる他、表示画面をAIが分析して行動を提案する「AI Mind Space」もワンタッチで呼び出せる。ただ、ボタンの位置が本体上部にあり、すぐ下に音量調整ボタンが並ぶため、筆者は時折押し間違えてしまった。このボタンの配置についてはもう少し工夫が欲しい。
●Hasselbladと共同開発した本格クアッドカメラ 画質はいかほどか
アウトカメラは老舗カメラメーカーのHasselbladと共同開発した「Hasselblad Master Camera System」を採用している。約2億画素の広角、約5000万画素のペリスコープ望遠、約5000万画素の超広角という3つの撮影用レンズと、色温度を検知するマルチスペクトルカメラを組み合わせた4眼構成を持つ。この強力なシステムで東京駅周辺を撮影した。
都内の丸ビルと新丸ビルの中間地点(東京都千代田区丸の内1丁目2 都道404号付近)から皇居を背にして東京駅舎を撮影し、画質を確かめた。超広角の0.6倍は昼夜ともに変わらず、夜でも建物や木々のディテールを視認できるレベルに仕上がった。1倍や2倍に切り替えてもクオリティーの差は少ない。3倍の写真は光学ズームの品質の高さが際立ち、夜でも空と街灯の明暗差が自然で、ビルの窓からもれる光もつぶれずに再現できている。スマホのカメラとしてはトップクラスの描写力だ。
6倍に切り替えても昼夜ともに3倍と同様にきれいな写真に仕上がる。遠くのクレーンの凹凸も分かるレベルだ。しかし10倍以降のデジタルズームでは、夜の写真は補正が入るものの塗り絵のような質感になる。120倍までズームすると建物の細部が分からず、「これが駅舎の窓枠」と言われなければ判別できない厳しい結果となった。
●防塵・防水の性能を備えるも、FeliCaは搭載せず
フォルダブルスマートフォンでありながらIP56/58/59という極めて高い防塵(じん)・防水性能を備えている。微細な粉じんの侵入を防ぐだけでなく、水深1.5mに30分間沈めても浸水しない防水性(IPX8)や、80度の高温・高圧水噴射を全方位から浴びても耐えうる耐水性(IPX9)をクリアしている。日常の水ぬれはもちろん、急な悪天候や水回りなどの過酷な環境でも安心して使用できる仕様だ。
一方、日本のスマートフォンユーザーが気にするであろうFeliCaについては搭載していない。そのため、「おサイフケータイ」の各機能が一切利用できない点には注意が必要だ。コード決済に頼ることは可能だが、モバイルSuicaやPASMO、あるいはiDやQUICPayといったサービスに依存している人は、物理カードを別途持ち歩かなければならない手間が生じる。
●圧倒的な処理性能 どんな人に向いたスマホか
処理性能についても触れておきたい。本機は最新の高性能チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載しており、高度なAI処理やマルチタスクでもスムーズで安定した動作を発揮する。「Geekbench 6」を用いた測定で、シングルコアスコア3604、マルチコアスコア9742という数値を記録。シングルコアスコアについてはSnapdragon 8 Elite搭載のGalaxy S25 Ultra(2852)を圧倒。マルチコアスコアはS25+(9435)を上回る結果となった。
バッテリーは約8.9mmの薄型ボディーながら大容量の6000mAhを備え、80Wの有線急速充電(SUPERVOOC)や50Wのワイヤレス充電(AIRVOOC)にも対応する。防塵・防水の等級もIP56/58/59と高く、日常のさまざまなシーンで水ぬれやほこりを気にせずに安心して使える仕様だ。
総括として本機は、スマートフォンにPC並みの作業効率を求めるビジネスパーソンや、クリエイティブな作業を手軽に行いたい人に強くおすすめできる。折り目を感じさせない美しい大画面は、動画視聴やマルチタスクを快適にこなす。ペンを使った手書き入力や優秀なAI機能は、日々のアイデアを瞬時に形にしてくれる。ハイスペックと使いやすさを高い次元でまとめた魅力あふれる1台だ。
(製品協力:オウガ・ジャパン)
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au「配慮に欠けた」X投稿を削除(写真:ITmedia NEWS)89

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