
昨今、特別な体験価値を提供する、富裕層向けのプレミアムなクレジットカードが増えている。富裕層の価値観がモノ消費よりコト消費(体験)へと変化し、自己成長や健康、人脈といった持続的な資産に投資する傾向が強いとされているからだ。
ではそんな富裕層に対して、いったいどのような体験価値が提供されているのだろうか。
今回、富裕層向けのクレジットカードの中でも、日本一高額の年会費であるラグジュアリーカード「Black Diamond」会員限定のレセプションイベントに参加することができた。その様子をレポートする。
●Mastercard最上位、初年度は176万円のラグジュアリーカード
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まずラグジュアリーカードについて説明しておこう。2008年に米国で創業し、2016年に日本上陸。Mastercardの最上位クラス「ワールドエリート」を日本で初めて採用し、金属製カードを特徴とする。4種類のカードを発行し、その内訳は年会費5万5000円の「Titanium Card」、同11万円の「Black Card」、同22万円の「Gold Card」、完全招待制の「Black Diamond」となる。
中でも最上位ステータスのBlack Diamondは、入会金110万円と年会費66万円という日本一高額なカードだ。入会金と年会費を合わせると、初年度は176万円がかかる。
ラグジュアリーカードは多彩なイベントやコミュニティー活動を通じて会員の満足度を高めているが、特にBlack Diamond会員向けには、唯一無二の交流イベントを企画しているという。
そのため、イベント会場も特徴のある施設を厳選。今回は、3月5日に東京・赤坂に開業したばかりの「1 Hotel Tokyo(ワンホテルトウキョウ)」で開催された。ホテルは赤坂トラストタワーの38〜43階に位置する。
1 Hotel Tokyoは日本初上陸で、世界では13軒目となるサステナブル・ラグジュアリーホテル。自然との調和をコンセプトに、緑豊かな空間でサステナブルな宿泊体験ができるホテルとして、世界中で高い評価を受ける。
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このような話題のホテルだけに、Black Diamond会員50人という参加者募集を公式アプリで行ったところ、案内後すぐに多数の応募があったという。なお参加には会費が必要で、会員1人につき1人を同伴できる。
●世界的にも話題のホテルでイベントを開催
レセプションイベントは、1 Hotel Tokyoの38階のバンケットルーム「カメリア」で開催。会場からは東京タワーや湾岸の景色が一望でき、夕暮れ時18時の開始から20時の終了まで、刻々と変化する東京の夜景が実に美しかった。
まずラグジュアリーカード合同会社の代表者 菊地望氏のあいさつと乾杯でイベントがスタート。菊地氏は、「好きな人と好きなものに囲まれ、自分らしく生きることを真のラグジュアリーとして考えるラグジュアリーカードと、自然との調和とサステナビリティーを核とする1 Hotel Tokyoのラグジュアリーの定義に共鳴を感じる」と両者の親和性を強調。ラグジュアリーカードが2026年11月に10周年を迎えることへの感謝を伝えた。
次に1 Hotel Tokyoの総支配人 小南正仁氏が、ホテルの特徴を紹介した。客室は211部屋。全ての客室に浄水システムを導入し、プラスチックを一切使用していないこと、再生素材を生かしたデザインで、環境配慮やサステナビリティーを重視していることなどが語られた。「私たちはここで過ごす時間や体験を通じて、お客さまにサステナビリティーへの気付きをお届けできるブランドでありたい」と締めくくった。
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●自然と調和したダイニングを体験できる
四季折々の地域の食材を使った料理は立食スタイルで、サステナブルなダイニング体験ができる。1 Hotel Tokyoの館内はペーパーレス化、脱プラスチックが徹底されているので、ブッフェ料理は陶器の器に収まり、自然の葉が紙ナプキン代わりになる。
ホテル全体で1500以上の鉢植えがあるというだけに、ビュッフェテーブルにもヤシやシダなど、さまざまな観葉植物が配置されている。中でも印象的な一皿が、「岩海苔 かつお節のライスボール」。まるで苔玉のようなその姿に、発想のユニークさを感じずにはいられなかった。
●会員が語る、年会費を超える付加価値とは
Black Diamond会員の年齢層は主に40代後半。高額な年会費から年配層を想像していたが、会場で飲食や歓談をする会員の姿を見たときに、若さやエネルギーを感じた。
今回、2人の会員から話を聞くことができた。その1人である30代の美容外科医は、「Black Diamond会員の質の高さに魅力を感じている」という。ラグジュアリーカードには「LGマーケットプレイス」という会員のビジネス機会を循環・熟成するサービスがあり、法人決済用Black DiamondおよびGold Card会員は、自社の商品やサービスを広くアプローチすることができる。
このLGマーケットプレイスを通じて顧客が訪れることがあり、仕事にプラスになることもある。会員同士のコミュニティーもあり、定期的に今回のようなイベントが開催されることのメリットが大きいそうだ。
もう1人の40代会社経営者は、「Black Diamond限定のイベントに定期的に参加し、会員同士の交流や情報交換を楽しんでいる」という。Black Diamondの会員には経営者や会社役員などが多く、同じ立場で会話できることから参考になるのだそうだ。また、Black Diamondはポイント還元率が最大2%と高い。経費の決済に利用することでポイントが多くたまること、カードを持っているだけでさまざまなホテルグループの上位ステータスが得られることなど、年会費を超えるメリットについても語ってくれた。
2人が共通して語ったのが、コンシェルジュサービスのLINE対応のこと。お店の予約やチケットの手配など、何かを依頼したいときに、24時間365日いつでもLINEのチャットで連絡できる手軽さがいいという。ラグジュアリーカード会員は誰でも、24時間対応の電話やメールでコンシェルジュサービスが利用できる。なお、Titanium Card会員はLINEチャットの依頼は利用できない。
●イベントの全てがスペシャルな体験価値
レセプションが中盤に差し掛かった頃に、抽選会が開催された。箱から引き当てた番号と合致すれば当選。ホテルの無料宿泊券や希少なワイン、ダイニングのペアチケットなどがプレゼントされ、会場が大いに盛り上がった。
抽選番号は受付時に手首に巻かれたバンドに書かれているので、みんな手首をチェックしながら抽選の行方を見守っていた。中でも驚いたプレゼントが、「2026 FIFA World Cup」の海外開催のペア観戦チケットだ。現地までは自前になるとはいえ、誰もが観戦できるものではないので、実に貴重な体験となるだろう。
抽選会が終わり、にぎわいが落ち着いた頃には、窓から見える東京の夜景がいっそう美しく、きらびやかになっていた。この景色にしばし見とれていたのだが、同じように夜景に魅了されている会員たちの姿があった。この景色だけでも唯一無二の体験といえそうだ。
帰りにはお土産もあり、TEUDUのスキンケア商品と、フランスのシャンパーニュ・メゾンであるTAITTINGERの非売品オリジナルグッズ3点入りの紙バッグが手渡されていた。
イベントが終わって思ったことは、そもそもBlack Diamond会員だけで集えること自体が貴重だということ。ひょっとすると今後の仕事や人生に影響がある人との出会いがあったかもしれない。しかも会場となったホテルや会場からの眺望、サステナブルなダイニング、豪華賞品が当たる抽選会など、いずれもスペシャルな体験に違いない。
実はイベント中に、1 Hotel Tokyoの客室を見学させてもらえた。部屋に入ると客室に置かれた鉢植えに目がとまり、まるで自分の部屋のような安らぎを感じることができた。小南総支配人の言葉通り、部屋には浄水システムがあり、ワインボトルをアップサイクルしたグラスや、同ホテルの工事現場で使用した足場を再利用したアートピースなど、遊び心とサステナビリティーが融合した空間だった。こういったホテルでイベントを開催することに意味があるのだと改めて感じた。
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