
広島坂倉将吾捕手(27)が14日の中日戦で開幕から13試合連続でスタメンマスクをかぶり、09年の石原慶幸(現バッテリー)の数字を超えた。開幕から10試合以上連続でスタメンマスクをかぶったのは、球団では17年ぶり。複数捕手を併用する時代が長く、坂倉以上に開幕から連続スタメンを続けた捕手は、直近では04年石原(23試合)、00年西山(24試合)までさかのぼる。
広島に限らず、正捕手を休ませながら起用する流れはある。今季全試合で同じ捕手が先発出場している球団は広島のみ。正捕手を争っていたはずの石原貴は持ち味だった送球面で調子を崩し、10日に2軍降格となった。代わって昇格したのは、4年ぶり1軍となる持丸。昨季終了後から捕手に再挑戦した内野手登録の二俣を含めた3人態勢は、どこか心もとない。2軍には経験豊富な会沢が控えるが、世代交代を図るチームにとって開幕早々、ベテランに頼ってはいられない。
負担はかかるものの、坂倉自身にとっては地位を確立する好機といえる。まだ1度も刺せていない盗塁阻止率がクローズアップされがちだが、失策も捕逸も1つも記録していない。セ6球団で捕手の失策と捕逸ゼロは広島のみだ。
経験を重ねたリード面も、安心感が増している。開幕3戦目にはプロ初先発の栗林の“準完全”を引き出し、栗林も「上手にリードしてくれたおかげでアウトを積み重ねることができた」と感謝した。
持ち味の打力の信頼も高い。ともにリーグワーストのチーム打率2割1分、43得点からもスタメンから外しづらい事情もある。チームを攻守両面で支えており、首脳陣も負担を考慮して中軸でない打順を任せている。
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個人、チームともに我慢の滑り出しとなり「切り替えを大事にしている。気持ちを切らさず、目の前のことに一生懸命に。そこは今年意識している」と奥歯をかみしめる。それでも、正捕手として試合に出続けた経験のある石原コーチは期待を込める。
「試合に出続けるからこそ、できることもある。(配球を)しっかりと次につなげてもらいたい。伏線を張ることもそうだし、対戦を重ねていくことで相手から“今日、キャッチャーは坂倉か。嫌だな”と思われるようになってもらいたい」
評価される捕手は「打てる捕手」でも「守れる捕手」でもなく、「勝てる捕手」だ。シンプルながら、これ以上ない難題に挑んでいく。それが正捕手の使命だ。【広島担当=前原淳】
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