ロッテ・愛斗(撮影=岩下雄太) ロッテの愛斗が25日のソフトバンク戦、一軍では西武時代の23年5月2日の日本ハム戦以来、ロッテに移籍してからは初めて盗塁を決めた。
愛斗は5−0の9回一死走者なしで、センター前に安打を放ったポランコの代走として登場。佐藤都志也の1ボール1ストライクからの3球目にスタートを切り、二塁盗塁を成功させた。
ロッテに加入した24年から昨季までの2年間一軍で0盗塁、ファームでは24年が54試合に出場して6盗塁、25年が56試合に出場して9盗塁だったが、今季はファームで開幕から積極的に盗塁を試み、ここまで7個の盗塁を決めている。
4月3日のオイシックス戦、3−0の3回二死二塁で茶谷健太の2ボール2ストライクからの5球目に、笠原祥太郎の投球モーションを完全に盗み三盗、4月11日の日本ハム二軍戦、7−7の2回一死一、二塁で石川慎吾の2球目、藤田琉生の投球モーションを完全に盗み三塁盗塁を成功させている。
「野球は打つだけではないと思っています。守備も走塁も全部の面において、できていた方がより使いやすいので、そこはだいぶ意識しています。ファームだからとかではなくて、ファームでも自分のやるべきことをやる、色々研究しながらやっている感じです」
今季一、二軍含めて、9度の盗塁機会で失敗はわずかに1度。盗塁は元々得意だったのか、それとも去年から今年にかけて盗塁技術が向上したのかーー。
愛斗本人に確認すると、「もともと得意でも不得意な感じではなくて、一軍で出た年も9盗塁している年もあるので、別にそんなに苦手だな、めっちゃ得意だなというのはないですけど、隙があれば、行ける走塁というか、守備の面で隙をなくすのを意識しているので、その隙ができたときに走塁で活かせたらいいなという意識でやっています」と教えてくれた。
愛斗は西武時代から外野の守備が上手だったことは広く知れわたっていたが、ロッテに加入してから右打ち、さらに昨季は4度の送りバントの機会全て初球で決め、そのうち3度得点に結びつくなどバントのうまさを知った。それに加えて、走塁、盗塁技術の高さも見せるなど、武器を多く持つ。
「もともと作戦系、バント、エンドラン、右打ちとかは苦手なタイプではなかったので、そこは確実にできる準備。ただ、できない時もあるんですよ。難しいので、右に打ちたくても打てない時もありますし、ピッチャーが勝る時も全然あると思う。バントも絶対に決められる保証はないので、その確率をどう上げるかというところを、ただ打つだけじゃなくて、走塁、守備もそうですし、バント、エンドラン、右打ち、犠牲フライもそうですし、それにヒットがついてくればいいかなという感じなので、全部において意識してやっています」
外野守備、作戦系、走塁に関しては光るものを見せる。バッティングに関しても、少ない打席機会で、これまで取り組んできた部分を“結果”として発揮できれば、スタメンでの出場機会が増える可能性を秘めている。
取材・文=岩下雄太