※イメージです。画像生成にAIを使用しています 子どもは時に、親が予測できない行動を取るものです。「まさか、うちの子が」と思いながらも娘を叱った後で“衝撃の事実”を知り、深く後悔したのは、中田ゆみこさん(仮名・36歳)。
ゆみこさんは小学3年生のひとり娘・瞳ちゃんが義母の財布からお金を取ろうとする瞬間を目撃しました。
◆「孫の顔を見たい」と月に1度、訪ねてくるようになった義母
ゆみこさんは、結婚14年目です。義父母とはほどよい距離感を保っていましたが、瞳ちゃんが生まれたことを機に関係性が変化。義母は「孫の顔を見たい」と言い、月に1度、車で30分かけて、ゆみこさん宅へ来るようになりました。
「私は、お義母さんが苦手でした。玄関を開けるなり、部屋の隅々にまで目を配り、冗談めかしながら、ほこりなどを指摘してくるからです」
争いごとが苦手なゆみこさんはトゲのある義母の言葉を「いつものことだ……」と受け止め、「すみません、瞳のためにもよくないですよね(笑)」と当たり障りのないやりとりを繰り返してきました。
「義母は瞳には優しいので、私さえ我慢していれば丸く収まると思っていたんです」
そんなある日、義母の帰り際、瞳ちゃんは「今度、おばあちゃんちにお泊まりしたい」とおねだり。内気なあの子がおねだりするなんて珍しい……。ゆみこさんはそう不思議に思ったものの、「これも成長のひとつかもしれない」と受け止めました。
もちろん、義母は快諾。翌週の週末に、ゆみこさん家族は義父母宅に泊まることになりました。
◆真夜中に義母の財布から千円札を盗もうとする娘の姿を目撃…!
当日は義父も、ゆみこさん家族を大歓迎してくれました。ゆみこさんらは仏間に布団を並べて寝ることに。気疲れもあり、ゆみこさんはすぐ眠りに落ちました。
「2〜3時間ほど眠っていたでしょうか。リビングから物音がして、目が覚めました」
寝ぼけ眼であたりを見回すと、布団に瞳ちゃんの姿がなかったそう。不安になったゆみこさんは物音がするリビングへ。すると、そこには小さな人影が……。瞳ちゃんだと思ったゆみこさんは「どうしたの? 眠れない?」と話しかけ、近くにあった電気のスイッチをオン。
ところが、目に飛び込んできたのは信じられない光景。瞳ちゃんはリビングの棚に置かれていた義母の財布から千円札を抜き取ろうとしていたのです。
驚いたゆみこさんは声を潜めながら、「何してるの……!」と瞳ちゃんに近寄り、千円札を義母の財布に戻しました。
まさか、我が子が泥棒みたいなことをするなんて……。ショックに打ちひしがれたゆみこさんは、「なんで、こんなことをしたのかはおうちでゆっくり聞くから」と言い、なんとか平静を装って、義父母宅でのお泊り会を終えました。
◆娘が語った“義母の財布からお金を盗んだ理由”に唖然…
自宅に戻った後、ゆみこさんは夫にも事情を話し、瞳ちゃんに「なんで、お祖母ちゃんの財布からお金を盗ろうとしたの?」と何度も尋ねました。しかし、瞳ちゃんはいつも無言。ゆみこさんは「善悪の区別がつく子にしなければ……」という焦りが募り、日に日に瞳ちゃんへかける言葉がキツくなっていったそうです。
そんな日々が1週間ほど続くと、瞳ちゃんの態度に変化が。「ママとパパは何も知らないくせに!」と反抗した態度を見せるようになりました。いったい、自分たちは何を知らないのか……。疑問に思ったゆみこさんは「何を知らないのか教えてよ」と何度も尋ねたそう。
すると、瞳ちゃんは唇を震わせながら「……お祖母ちゃん、うちに来た時、ママの財布からお金を盗ってたんだよ。返してもらおうと思って、お泊りしたいって言ったの」と衝撃の告白をしました。
まさか、義母がそんなことをしていたなんて……。驚いたゆみこさんは夫に相談。義母を揺さぶり、真相を確かめようとしました。
「もちろん、娘には『どんな理由があっても、人の財布からお金を盗ってはダメだよ』と言い聞かせました」
瞳ちゃんの告白から2日後、夫はスピーカーにした状態で義母に電話。お泊り会のお礼や近況報告をした後、「そういえば、物騒な時代だからうちに見守りカメラを設置してたんだけど、この前、うちに来た時、ゆみこの財布を触ってなかった?」と嘘を交えて、義母に尋ねました。
「そしたら、義母は突然、焦り始めて。『バッグから落ちそうになってたから拾ったのよ』と言い、『忙しいから、また今度ゆっくり話そうね』と電話を切られてしまいました」
義母の反応を受け、ゆみこさんらは瞳ちゃんの話が本当であると確信したそう。その後、ゆみこさんは義母の訪問時には寝室にある鍵付きの引き出しに財布をしまうようになりました。
「スマホ決済をすることが多くて、財布にいくら入っているのか把握できてなかった私も悪かったです。事実を知ったら、娘を叱る前に自分がしっかりしなきゃと恥ずかしくなりました」
選んだ方法はよくありませんでしたが、親を守ろうと反撃に出た瞳ちゃん。子どもにとって親は守りたい存在にもなるからこそ、親側は子どもがそんな気持ちにならないように気を付けていきたいものです。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291