1日、東京都内で円相場を示す画面の前を通り過ぎる女性(AFP時事) 外国為替市場で円相場が急上昇している。4月30日の欧米市場で円買い・ドル売りが殺到し、一時1ドル=155円台半ばまで急騰。市場では、政府・日銀が円安是正のため為替介入に踏み切ったとの見方が強い。今月1日の東京市場でもこの流れを引き継ぎ、大幅な円高水準で推移している。午前10時現在は157円07〜08銭と前日比3円07銭の円高・ドル安。
財務省の三村淳財務官は1日、記者団の取材に応じ、為替介入の有無について「コメントするつもりはない」と述べた。為替市場で投機的な動きが続いているとの見方は「変わらない」と語った上で、米当局とは「極めて緊密に連絡を取っているし、われわれの状況認識や行動はしっかり共有できている」と強調した。
前日は、東京市場で160円台後半と2024年7月以来、約1年9カ月ぶりの安値水準を付けた。片山さつき財務相は「いよいよかねて申し上げてきた断固たる措置を取るタイミングが近づいている」などと円安進行を強くけん制。三村財務官も「最後の退避勧告だ」と、介入の可能性を強く示唆していた。
一連の発言の直後に、市場では円買い・ドル売りの動きが急速に強まった。短時間に円が急騰したため、市場では「政府・日銀が為替介入に踏み切った可能性が高い」(国内証券)との見方が広がった。日系金融筋は「(介入があったとすれば)多くの人が警戒していたタイミングで、効果は大きかった」と指摘した。