
固定金利型と変動金利型の基本
固定金利型は、購入時に決まった金利が満期まで変わらないのが特徴です。主に3年や5年といった比較的短い期間の商品が中心で、将来の利息が確定しているため、安心して保有できます。金利が下がる局面では、当初の金利を維持できるため有利に働きます。一方、変動金利型は10年物が中心で、市場金利に応じて半年ごとに利率が見直されます。金利が上昇すれば受け取る利息も増えるため、インフレや金融政策の変化に対応しやすい点が特徴です。最低金利も設定されているため、極端に利息が減る心配は抑えられています。
金利上昇局面では変動型が有利
2025年以降、日本の金利を決める日本銀行が政策転換したこともあって、金利は上昇傾向にあります。このような金利上昇が意識される局面では、一般的に変動金利型が有利と考えられます。今後さらに金利が上がる場合、固定型ではその恩恵を受けられませんが、変動型であれば利息が増えていきます。特に長期的な資産運用を考える場合には、変動型のメリットが活きやすくなります。
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迷ったら組み合わせも選択肢
初心者にとっては、「将来の金利を予測するのは難しい」と感じることも多いでしょう。その場合は、固定型と変動型を組み合わせて保有するのも1つの方法です。例えば、短期資金は固定型、中長期資金は変動型といった形で使い分けることで、金利変動の影響を分散できます。重要なのは、「どちらが正解か」ではなく、「自分の資金の目的や期間に合っているか」です。金利環境を意識しつつ、無理のない範囲でバランスよく選ぶことが、安定した資産運用につながります。
個人向け国債の固定金利型の商品情報
・満期:固定3年(3年満期)、固定5年(5年満期)・金利:固定金利(発行時に決定し満期まで変わらない)
・購入単位:1万円から(1万円単位)
・発行:毎月発行(発行日は毎月15日前後)
・中途換金の要件:発行から1年経過後に可能(ただし直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)
個人向け国債・変動10の商品情報
・満期:10年・金利:変動金利(半年ごとに見直し、最低金利0.05%保証)
・購入単位:1万円から(1万円単位)
・発行:毎月発行(発行日は毎月15日前後)
・中途換金の要件:発行から1年経過後に可能(ただし直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)
文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
(文:田代 昌之(金融文筆家))
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