広島がホーム最終戦でベレーザにリベンジ! 木稲瑠那「みんなの自信に」市瀬千里「まだまだこのチームは成長できる」

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2026年05月04日 13:47  サッカーキング

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[写真]=WE LEAGUE
 悔しい敗退から2週間後にリベンジを果たした。サンフレッチェ広島レジーナは5月3日、SOMPO WEリーグ第20節で日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦して2−0の快勝を収めた。

 広島は4月18日にクラシエカップ準決勝第2戦で東京NBに1-3で敗れ、2試合合計4-5で大会3連覇を逃していた。それから2週間後、ホームで再び東京NBを迎えて今季公式戦5度目の対決。キックオフ前には広島の選手たちがガードオブオナーで東京NBの選手たちを迎え入れ、今季限りでの現役引退を発表した東京NBのDF岩清水梓への花束贈呈も行われた。

 リベンジマッチを前に広島の選手たちは燃えていた。DF市瀬千里は前回の試合で全3失点に絡み、「自分のミスや甘さが足を引っ張ってしまった」と悔しさを滲ませ、「信頼を取り返せるように、初心に戻って頑張りたいです」と再起を誓っていた。今回の試合前には、「サポーターやクラブに対して感謝の気持ちをピッチで表現することが何より大事だったと思います」と気合いを入れていた。

 広島の今季ホーム最終戦となった試合には6295人が入った。豪雨の中でもサポーターの熱い後押しを受けたDF藤生菜摘は、「本当に多くのファン・サポーターのみなさんが駆けつけてくださっていつもすごくパワーもらっていますし、いつもアップ中に聞くチャントが自分のパワーになっています。今日はアップで藤田(七海)さんが『感謝を伝えよう』って言っていて、感謝を伝えられるようなプレーをしたいと思っていたので今日は特に気合が入っていました」と思いを口にした。

 試合は、クラシエカップ優勝から中3日で重い立ち上がりとなった東京NBに対し、広島がアグレッシブな姿勢で主導権を握った。藤生は前回の試合で相手のプレスを受けてビルドアップの場面で苦戦し「本当に何もできなかった印象です」と悔やみ、「目の前の相手に対して負けない気持ちをもっと大事にしないといけない」と闘志を再燃させていた。この試合では上野などのサポートを受けつつ、左サイドからMF中嶋淑乃とチームを活性化させた。

「チームを前進させたかったので、自分のところで(相手のプレスを)外せればいいなと思っていました。できない部分や縦パスを取られるシーンも何回かあって自分のミスからピンチになる場面もありましたけど、前半はまずまずだったと思います」(藤生)

「真実さんのところが空くのはわかっていましたけど、前回はそこを徹底的に消されていました。今回は自分のポジショニングやちーさん(市瀬)との距離感を意識して、あとはシノさん(中嶋)が落ちてきてくれることで相手のディフェンスを惑わせてくれたので本当に周りが助けてくれました」(藤生)

 広島は開始9分、MF小川愛のFKからFW李誠雅がヘディングシュートを決めて先制に成功した。43分にはMF柳瀬楓菜がペナルティエリア右に切り込んで折り返し、FW神谷千菜のシュートのこぼれ球をFW上野真実が押し込んで追加点。相手のシュートを2本に抑え、2点リードで試合を折り返した。

 後半は東京NBが巻き返して攻勢を強めたが、広島は守備陣の奮闘を中心に相手の反撃をシャットアウトした。守護神のGK木稲瑠那は77分に味方に当たってコースが変わったMF塩越柚歩のシュートを冷静に処理し、81分にはDF青木夕菜のヘディングシュートを好セーブで阻止。どちらのシーンも先に動いてしまったが、「しっかり粘りました」と笑顔を見せ、「自分の中で最近は特に姿勢やポジショニングを意識しているので、それが活きたと思います。流れを相手に渡さずにプレーできたので本当によかったです」と手応えを口にした。

 藤生も、「相手がうまいのも速いのもわかっていて、自分が怯んだら相手に簡単にやれてしまうだけなので、そこはもう何回失敗しても自分がチャレンジすることだけは忘れないようにしていました」と負けない気持ちを前面に出して戦い抜き、「周りもたくさん助けてくれたので、いい挑戦ができたと思います」と胸を張った。

 市瀬は激しい球際バトルや鋭いロングボールといった紫の5番らしいパフォーマンスで存在感を発揮。「信頼を取り戻すという意味では、結果は良かったと思います」と勝利を喜びつつも、いつものように自身に厳しい評価を向けた。

「自分は積み上げてきたものを内容、結果ともに出さないといけないと、自分にもプレッシャーをかけてやっていました。個人的にはリベンジというよりも、もっとできた部分ともっと脅威になりたかった部分があるので満足はいってないです。ただ、雨の中で来てくださったお客さんに勝利を届けられたのはすごく大きかったです」(市瀬)

 広島はリーグ戦で東京NBに約3年半ぶり2度目の勝利を収めた。クリーンシートも初勝利を収めた2022年12月4日以来のことだ。

 木稲は、「ベレーザ相手に2試合で5失点していたので、後ろのポジションの人たちは無失点で抑えるという気持ちで試合に臨みましたし、本当にそれが体現できたと思います」と話し、「ベレーザを相手に無失点はあまりないので、本当にこの勝利は大きいし、みんなの自信にもなるので本当によかったです」と喜びを口にした。

 市瀬も、「瑠那を含めみんなで体張って守れたのはすごく良かったですし、クリーンシートで勝ててやりきった気持ちはあります」と満足感を示しつつ、視線をさらに上へと向けた。
 
「笛がなった時はもちろんうれしかったですけど、みんなの表情が『もっとやれた』という表情に見えて、自分もみんなも同じ気持ちなんだなと感じた時に、まだまだこのチームは成長できると思いました。こういう気持ちを大事にして頑張っていきたいです」(市瀬)

 シーズンは残り2試合。5月10日にセレッソ大阪ヤンマーレディースと、5月16日にWEリーグ女王のINAC神戸レオネッサとそれぞれアウェイで対戦する。藤生は、「来シーズンにつながるゲームを見せたいですし、もっとレジーナを応援してもらいたいと思ってもらえるファン・サポーターのみなさんを増やすために、もっと数字や結果や内容にもこだわってやっていきたいです」と勝利を誓った。

取材・文=湊昂大


【ハイライト動画】サンフレッチェ広島レジーナvs日テレ・東京ヴェルディベレーザ


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