《2年で資産1億円》育休中にスマホで“億り人”になったママ投資家、「ATMの手数料は絶対払わない」理由

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2026年05月24日 08:00  週刊女性PRIME

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ちょる子さん 撮影/斎藤周造

育休中、夫が働けなくなったこともあり、本格的に株式投資を始めたというちょる子さん。両親が投資をしていたというものの、節約家のため決してお金持ちらしい生活を送ってきたわけではなく、学生時代は100円のパンで1日過ごしていたことも……。そんな庶民感覚あふれるちょる子さんは、いかにして今のマインドと資産を手にすることができたのか。直撃しました!

消費税の増税が決まったことも大きかった

 育休中にスマホ一つで投資を始め、あっという間に“億り人”となった女性がいる。初の著書『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)を上梓した、ちょる子さんだ。

 ちょる子さんが資産1億円を達成したのは本格的に投資を始めてから、わずか2年。現在の資産総額は4億円を超える

7年前、育休に入ったときの私の目標は『株式投資で年収3000万円を超えること』。当時は産後すぐのタイミングで、ゆっくりパソコンの前に座ってチャートを眺める余裕なんてなくて。片腕で娘を抱きながら、昼寝や授乳の合間にもう片方でスマホを操作して、トレードを繰り返す日々でした」(ちょる子さん、以下同)

 最初から億を稼ごうと意気込んでいたわけではないというちょる子さん。投資に興味を持つようになったのは、家計を見直す必要に迫られたからだった。

2018年、結婚から1年がたとうとするころ、夫が適応障害を発症して退職。その後、無事に再就職が決まったものの、年収は以前よりだいぶ下がることになりました。同じ時期に消費税の増税が決まったことも大きかったですね。

 増税が続けば景気は悪くなると考え、父のすすめで購入していたオリエンタルランド(東京ディズニーリゾートの運営会社)の株をすべて売却することにしたんです。それまで株の存在すら忘れていたのですが、240万円で購入した株が1584万円になっていると知ったときの高揚感は鮮明に覚えています。株ってこんなにすごいんだ、と。そこから本気で投資の勉強を始めました」

 投資家の父の教えは「買った株は売るな」。その教えに背く形で、ちょる子さんの投資はスタートした。

「翌年、株式市場を襲ったアップルショック(アメリカIT企業アップルが中国でのiPhoneの販売不振を理由に業績を下方修正したことで、世界的に株価が急落した経済的事件)で相場がガクッと下がったとき、その影響で注目していた半導体メーカーの配当利回りが5%を超えたのを見て、これだ! と。

 オリエンタルランドの売却益とコツコツ貯めた貯金を合わせて2000万円ほど手元にあったので、それを配当5%で回せれば、何もしなくても年間100万円入ってくる。迷わず集中投資することに決めました

 一時的に暴落しても半導体の需要は今後も高まるだろうという予想は、見事に的中。さらに値動きの激しいデイトレードの世界にのめり込み、着実に利益を積み上げていった。

投資は暴落こそチャンス

投資は暴落こそチャンス。これは両親から教わった投資必勝法なんです。大事なことは、暴落したときに何を買うか決めておくこと。株価が下がるとパニックに陥りがちですが、あらかじめ『この価格まで下がったら買う』という銘柄リストを作って準備しておけば、感情に振り回されずに判断できます。

 初心者の方は、身近な優待株から始めるのもおすすめです。自分が応援したいと思う企業や、よく使うお店なら、楽しみながら保有できますし、私のように配当利回り5%などの高配当銘柄を組み込んでおけば、多少の値動きがあっても配当金が入るから大丈夫、とどっしり構えられるはずですよ」

 父は製造業の社長、母は不動産賃貸業を営む裕福な家庭で育ち、幼いころから株式投資は身近な存在だった。意外にも大学時代は極貧生活を送っていたという。

「親には薬学部の高額な学費を出してもらっただけで感謝しかありませんから、生活費はすべて自分のバイト代で賄っていました。100円の惣菜パン一つで1日過ごしたり、バイト先の社食で60円の小ライスと無料の漬物を山盛りにしてお腹をふくらませたり。

 当時は母が所有するアパートを借りて1人暮らしをしていたのですが、家賃も全額母に払っていました。そもそも父も母もまったく贅沢をしない人なので、裕福という実感も薄かったですね。父の時計はノーブランドの1000円台のものだったし、母は私が小学生のときに愛用していたTシャツを平気で着ていました(笑)。

 バブル崩壊を経験した両親は、華やかな生活を送る経営者が次々と消えていく姿を見てきて、物を大切にする、自分でできることは外注せずに自分で、といった姿勢が染みついていたんです」

 その堅実っぷりは、現在のちょる子さんにもしっかり受け継がれているようだ。

お風呂の残り湯で洗濯するような家庭だったので、私にとって節約は当たり前のこと。ガスの設定温度は冬でも38度以下と決めていますし、エアコンは極力使いません。私が節約のためにこまめに電気を消している横で、夫は平気で個室料3000円の飲食店を予約したりするのでイライラもしますけどね(笑)

 持ち前の投資センスと堅実な金銭感覚を武器に年収3000万円という目標を早々にクリアしたちょる子さんだが、育児との両立は過酷だったという。

「下の子が全然寝ないタイプだったので、2人目の育休中は正直しんどかったですね。チャートを確認できるのは娘たちが昼寝をする、わずかな時間。育児って社会から取り残されたような孤独感があるじゃないですか。

 その中で、自分の判断一つで資産が変動する投資の世界は刺激的で、私って天才かも? と調子に乗ったり、1日で2400万円もの損失を経験して丸1日寝込んだり……。

 それでも理不尽の極みである育児と比べれば、投資のほうがよっぽど楽です(笑)。相場はこちらが合わせればリターンが返ってきますが、育児はどれだけ努力しても、子どもの機嫌が直らなければ終わりですから」

 億り人となった現在も投資だけに絞らず、PRやライターとしての本業をこなす。家事に育児、仕事に投資と多忙な日々をどのようにコントロールしているのだろうか。

親からの格言は「ATMの手数料を払うな」

両親は節約のためになんでも自分でやるタイプでしたが、私はその真逆。掃除や料理を完璧にこなして倒れるよりも、外注できるものは外注して、浮いた時間を投資や仕事に使ったほうがトータルの収益は高い、と判断しています。

 あとは『家事はやらなくても死なない!』と割り切って、優先度の低い家事は潔く諦め、その余白を娘たちと向き合う時間にしています」

 まだ幼い子どもたちには、投資は人生の選択肢を広げる手段だということを伝えていきたいという。

「例えばサンリオの株を買ったから一緒にピューロランドに行こうねと誘ったり、株主優待を使って家族で外食をしたり、私が親から教わったように日常の中に投資があって、家族の楽しい思い出につながったらいいなって。

 投資も仕事も結局は人生を自分でコントロールするための道具なので、投資で世界を広げ、仕事で社会貢献する姿を見せることで、こんな生き方もあるんだと考えるきっかけになったらうれしいですね

 インフレが進んでいる今、お金に興味を持つことは、これからの時代を生き抜く大切な防衛術だ。

「現金のまま持っているだけでは、残念ながら資産は目減りしてしまいます。私には今でも守っている親からの格言があって、一つは連帯保証人になるな、そしてもう一つはATMの手数料を払うな(笑)。

 100円、200円を大切にできない人は、大きなお金も守れません。ちょっとしたポイント活動でも小さな節約からでもいいので、お金を好きになり、大切に扱うことで誰でも投資家としての第一歩を踏み出せるんです

 億り人を目指すなら、まずは日々のお金の扱い方を見直すことから始めたほうがよさそうだ。

取材・文/片岡あけの

ちょる子 兼業投資家。2児のママ。親の影響を受け、2011年に240万円から株主優待を目当てに株式投資をスタート。2019年、育児休暇中に本格的に株式投資を開始し、大型株のスキャルピングやスイングトレードに挑戦。2021年に資産1億円達成。2025年には資産3億円突破。現在は、育児・仕事・投資のバランスをとりながら、自身の投資戦略や情報収集術などをSNSなどで発信。PR・IR・不動産関連の仕事にも携わる。

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