
「会社を辞めよう」という決断は、理不尽な労働環境の積み重ねからやってくる。
「社長を除くすべての従業員がどれぐらい収入を得ているのかも提示され、『この立場でもこれしかもらえないんだ……』と感じてしまいました」
投稿を寄せた埼玉県の30代男性(営業/年収450万円)は、3年前に勤務していた会社での苦い記憶をこう明かす。
それは「イベント会社という名ではあるものの、様々なもののレンタルを行う会社」だったという。(文:篠原みつき)
タイムカードはスプレッドシート管理で「上席が勝手にいじれる始末」
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会社には「どんな客様のご依頼にも100%で」というモットーがあったそうだが、これがいばらの道だった。
「何百万円の会場設営の仕事と、引っ越し用の台車1台のレンタルを同じ熱量で臨むことはなかなかに難しいこと。 特に厄介だったのは、レンタルの台車の料金を無理やり値下げしようと夜でも構わず電話してくるイタ客」
客の単価によって対応に差をつけてはいけないとはいえ、なんでもかんでもフル対応を求められれば、当然現場は疲弊する。
「その結果、8時30分出社、退社は22時を普通に過ぎる生活です。その分残業代を払ってくれるのであればいいものの、タイムカードはスプレッドシート管理。ロックがかかっているように見せて上席が勝手にいじれる始末」
長時間労働を強いておきながら、残業代を誤魔化すために勤怠データを改ざんするなど完全にアウトだろう。
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若手を絶望させる謎の給料公開
勝手にサビ残扱いにされるが、「その分、次の月は早く帰ってと言われても早く帰れるわけもなく……」と男性は振り返る。
そもそも現場が回っていないのに、その場しのぎの言い訳で誤魔化されても納得できるはずがない。さらに男性を絶望させたのは、前述のとおり会社のおかしな制度だった。社長以外の従業員の収入額を知らされると、
「この立場でもこれしかもらえないんだ……」
と衝撃を受けてしまう。全従業員の給料を公開されても、上の立場になっても大して稼げないことがわかれば、誰もその会社で頑張ろうとは思わないだろう。「新卒が20名近く入っても3年続いているのは5人いればいいところ」というのも納得だ。
男性はすでに別業界へ転職しており、現在は土日祝も休めて残業代もきっちり支払われるまともな環境を手に入れたそう。
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「奴隷みたいな生活をしていましたが、今は仕事もプライベートも充実しています」
と、転職成功の喜びを明かしている。
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