エイシンディード(撮影:山中博喜) かつてはオープン特別競走だったレースだが短距離レースの拡充、整備といった観点から2018年からは重賞競走に格上げされ、2022年からGIII格付けを与えられた。日本ダービーの前日に、同じ3歳馬のスピード自慢によるレースというのも一興だ。舞台となる京都競馬場芝1200mは内回りコースを使用するワンターンコース。向正面半ばからスタートし、3角付近の坂以外はほぼ平坦コースで、最後の直線は323.4m(Dコース使用時)。ある程度の先行力は欲しい。
◎エイシンディードはファルコンS2着。転入初戦で函館2歳Sも制している。前走は好ダッシュからハナを奪う勢いだったが、行きたい馬を行かせての2番手から。逃げた馬がバテたあとも追い出しを我慢するような格好で残り200m標付近からの追い比べに持ち込んだが、勝ち馬の決め手に屈した。それでも前半3ハロンを34.1秒で通過して11.4秒、11.4秒、11.4秒なら相手を褒めたい。デイリー杯2歳Sも前の2頭は強かったが3着馬とは0.2秒差。今回のメンバーに入れば、戦ってきたメンバーが違い印象だ。
〇タマモイカロスはマーガレットS優勝馬。この時は前半3ハロン33.7秒のハイペースを後方待機。最後は大外から豪快に脚を伸ばして突き抜けている。武器は確実に伸びる末脚で、ここまで1200m戦に限れば[2-3-0-0]。未勝利時代には離されたとはいえスターアニスの2着があり、このレースではダイヤモンドノットを4着に退けている。前走のファルコンSは外枠で前に壁が作れない状況の中で折り合いに苦労してしまった。得意とする距離で改めて期待したい。
▲タガノアラリアは橘S、秋明菊賞に勝って京都競馬場は[2-0-0-0]。ほか函館2歳S4着、ファルコンS4着。さすがに朝日杯FSは相手が強かったが、それでも強いメンバー相手にキャリアを重ねてきた。前走は逃げ切り勝ちだが、行きたい馬がいればいつでも譲るような格好でレースを進めて最後は10.6秒、11.2秒。秋明菊賞は好位のインでじっと脚を溜めで最後は内から抜け出した。混戦だけに、大人びたレースが出来るのは強みだ。
△デアヴェローチェはフィリーズレビュー4着でエルフィンS5着。桜花賞の権利は取れなかったが、牝馬のトップクラス相手に健闘を続け、前走は初めて経験する芝1200m戦でパフォーマンスを上げた。この距離なら無視はできない。
あとは、ファンタジーS2着で、高いレベルの競馬を経験してきた△ショウナンカリス、マーガレットS2着の快足△ヒシアイラと、1200m戦に限れば[2-0-1-1]の△フォーゲルまで抑えておきたい。