「ニオイが強烈」「増えすぎて大変…」庭の厄介者ドクダミが嫌われる3つの理由。海外では意外な人気も

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2026年05月30日 08:50  All About

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初夏、庭や道端で白い花を咲かせる「ドクダミ」。独特のニオイや強い繁殖力から“嫌われ者”のイメージの一方で、古くから「十薬」と呼ばれ愛されてきた理由、海外での意外な人気などの魅力を「暮らしの歳時記」ガイドの三浦康子がひも解きます。※画像:PIXTA
ドクダミは、初夏に白い花を咲かせる日本の代表的な薬草です。「ニオイが苦手」「庭に広がりすぎる」「名前が怖い」など嫌われることも多い一方で、薬草としては 「十薬(じゅうやく)」 と呼ばれるほど効能が豊富な植物で、 ドクダミ茶や入浴剤など暮らしに深く根付いてきました。そこで、ドクダミが嫌われる理由と愛される理由を分かりやすく解説します。

ドクダミが嫌われる3つの理由

1. 強烈なニオイ
葉をこすると立ちのぼる独特のニオイ。 これはデカノイルアセトアルデヒドという抗菌性のある成分によるものです。 薬効の源である一方で、苦手とする人が多く、「嫌われる理由」の1つとして挙げられます。

2. とにかく増える繁殖力
ドクダミは地下茎を長く伸ばし、ちぎれた根からでも再生するほど強い生命力を持っています。日陰でも湿地でもどんどん広がる性質があるため、庭に生えると駆除が難しく、雑草扱いされやすい植物です。

3. 名前のイメージが悪い
ドクダミの「ドク」から毒草と誤解されがちですが、毒性はありません。

ドクダミという名前の由来は、毒を抑えて正常な状態に戻すという解毒作用から、毒を矯正するという意味の「毒矯め(どくだめ)」が転じて「どくだみ」になったという説や、独特のニオイから「毒溜め(どくため)」と呼ばれ、いつしか「どくだみ」になったという説など諸説あります。

ドクダミは“十薬”と呼ばれるほどの薬草

嫌われがちなドクダミですが、実はさまざまな効能を持ち、センブリやゲンノショウコとともに「三大民間薬」として親しまれてきました。江戸時代の本草学者・貝原益軒が編纂(へんさん)した『大和本草』にも「十種類の効能があるため十薬(じゅうやく)」といった趣旨の記述があり、古くから人々の生活の中で役立てられてきたことがうかがえます。

海外では“観賞用”として人気

日本では雑草扱いされがちなドクダミですが、 海外では花壇の縁取りに使われるなど、園芸植物として人気があります。 特に斑入りの「五色ドクダミ(カメレオン)」は観賞価値が高く、 江戸時代にヨーロッパで改良され、逆輸入された歴史もあります。

ドクダミは「嫌われる要素」と「愛される要素」が極端な植物

・嫌われる理由:ニオイ・繁殖力・名前のイメージ
・愛される理由:薬効の豊富さ・生活への活用・観賞価値

この“ギャップ”も、ドクダミが長く人々に親しまれてきた理由なのかもしれません。

<参考>
・日本薬学会
・熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース
(文:三浦 康子(暮らしの歳時記ガイド))

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