
※写真はイメージです
◆クォーターライフクライシスとは何か?
吉田:マイナビの調査で、25歳〜34歳の正社員のおよそ半数が「クォーターライフクライシス」を感じていることがわかりました。塚越さん、クォーターライフクライシスについて詳しく教えてください。
塚越:クォーターライフクライシスは人生の4分の1、つまりクォーターが過ぎる20代後半〜30代前半に陥りがちな不安感や焦燥感を指します。この時期は「このままでいいのか?」「自分は何をしたいか?」といった悩みに直面しやすいですよね。この言葉は、2001年にアメリカで出版された本などから広がったもので、アメリカやイギリスでは比較的知られている言葉です。40代、50代になると「ミッドライフクライシス」という言葉もよく聞かれますが、もう少し早い時期にも“クライシス”があるということです。
吉田:クォーターライフクライシスの要因としてはどのようなことが考えられますか?
塚越:いろいろ環境が変わってきたことがあると思います。まずは、「ライフスタイルの変化」です。一昔前ですと、20代後半〜30代前半で結婚して子どもをつくるといったロールモデルがありましたよね。これが変わってきていて、現代ではいろんな選択肢があり、だからこそ焦るということですね。
|
|
|
|
最後は、「SNSの普及」です。近年は、他人の成功を横目で見ることが増えましたよね。SNSには、若くして成功した人の成功譚やいろんな生き方が見えますから。
ユージ:綺麗なところばかり見えますもんね。
塚越:そうですよね。実際はどこまでが本当かわからなのですが、いろんな成功が見えますし、同世代の友人の生き方もSNSで見えますよね。結婚、子育て、キャリアのステップアップなど、そういった姿を見て焦りを感じるということです。こういった複数の要因があって、真面目な人ほど「この先を考えなければ」と悩んでしまうことが増えているわけです。
もっといえば、選択肢は増えているのに「失敗できない」というプレッシャーも強くなってしまったのではないかと私は感じています。画面のなかの成功した人ばかりが目につく一方で、何をするにも「失敗してはいけない」「自己責任」といった感覚を持ちやすい。若者に限った話ではないと思いますが、そういったところってありますよね。
|
|
|
|
ユージ:マイナビの調査結果で、塚越さんが興味深いと感じたポイントを教えてください。
塚越:この調査では、「クォーターライフクライシスの状態にある」と答えた人に、現在の悩みを聞いています。そのなかで一番多いのが「十分に稼げていない」で52.7パーセントと最多なんですね。その次が「今後の人生のために次に何をすべきかわからない」となっていて、お金や将来に対する不安がわかります。
また、クォーターライフクライシスの悩みを払拭するために必要な支援を聞くと、「人に話を聞いてもらう」が最多で、その次に「年金や保険といった不安に対する情報をもらう」が続きます。そのほかにも「専門家のメンタルヘルス相談やカウンセリングを受ける」という回答もありました。この問題はお金だけではなく、漠然とした不安が根本にあるので、目の前にいる友人や専門家に話ができる必要があると、みなさんは思っているということですね。
そのうえで気になったのが、「生成AIに人生に対する漠然とした不安や焦燥感、憂うつ感などの悩みや葛藤を相談したことがあるか」の回答です。こちらは「相談したことがある」が全体の42.6パーセントとなっており、AIへの相談が増えたという印象を持ちました。
ユージ:塚越さんはクォーターライフクライシスをどう思いますか?
塚越:個人的な話になりますが、私は20代の終わりまで大学院にいました。就職が大変でしたし、これからどうなるかという不安もありました。けれども、ある程度わかったうえで入っていたので、覚悟は決めていました。
|
|
|
|
あとは、自分の弱さを認めて、「失敗しないこと」ではなく、「失敗しても大丈夫」と思えるようになることも大切です。そのために友人と話をするとか、必要であればAIに相談したりするなど、1人で抱え込まないことが何より重要なのだと思います。
ユージ:ミッドライフクライシスも控えていると考えると、結局のところ人生は悩みっぱなしということですよね。そう思うと逆に吹っ切れるというか、悩み事なんてみんなあると感じます。隣の芝生ばかり見ていないで、自分の幸せとか、自分が楽しいと思うことに視線を向けたほうが、より幸せなのかなと思いますね。

吉田明世、塚越健司さん、ユージ
<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/
番組公式X: @ONEMORNING_1
動画・画像が表示されない場合はこちら

