『僕のヒーローアカデミア IN コンサート』の様子 (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会 アニメ『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)の『僕のヒーローアカデミア IN コンサート』が、5月30日にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。アニメ“ヒロアカ”の劇伴作家である林ゆうきがバンドマスターとして“SPECIAL ORCHESTRA BAND:THE HEROES”と共に“ヒロアカ”アニメの劇伴の数々を、アニメの名シーンをスクリーンに投影しながら演奏。さらに、アニメ“ヒロアカ”の緑谷出久役の山下大輝、爆豪勝己役の岡本信彦、轟焦凍役の梶裕貴という3人の声優による名シーンの生アフレコも織り交ぜるという豪華な演出が繰り広げられ、昼夜2公演、合わせて約8000人が来場した。
コンサートは、第1部は第1期から第4期まで、第2部は第5期からFINAL SEASON(第8期)までという、“ヒロアカ”の物語の軌跡を辿るような構成。まずスタートを飾ったのは、第1期のデクと“平和の象徴”オールマイトとの出会いのシーンに合わせた「君はヒーローになれる」。楽曲が奏でられると山下大輝が登場し、「“個性”がなくてもヒーローになれますか?」という物語にとって重要な問いかけを生アフレコで披露し、会場内は一気に“ヒロアカ”の世界へ突入。そして続く2曲目は「You Say Run」!“ヒロアカ”劇伴の顔とも言える代表曲がいきなり序盤で登場する展開に来場者が驚く中、“無個性”のデクがヘドロ敵<ヴィラン>に捕らわれた爆豪を救けるために駆け出す屈指の名シーンに合わせ山下大輝、岡本信彦が生アフレコ。どんどん盛り上がりを見せる「You Say Run」の迫力の演奏と2人の演技に客席も興奮。
「All Might with U.A. Students」の演奏でオールマイトとオール・フォー・ワンの決着が描かれると、続いては「勝己と出久」の演奏で、人気エピソードの第61話「デクvsかっちゃん2」へ。爆豪がオールマイト引退の責任を背負い込む様を岡本信彦が、それを受け止めるデクを山下大輝が演じ、楽曲と相まって来場者はより一層ステージにくぎ付け。そこから第4期へと入り、ヒーローインターン/死穢八斎會編での捕らわれの少女・エリを救うための戦いを、「守るべきもの」「俺が君のヒーローになる」「Might」の3曲で綴り、第1部を締めくくった。
そして第6期の「全面戦争編」からいよいよヒーローと敵<ヴィラン>の戦いが加速。デクの死柄木弔戦と、かつてヒーローとして活躍するも敵<ヴィラン>へと堕ちたレディ・ナガンとの戦いという激闘が続きます。死柄木との直接対決のシーンでは「Revengers」が演奏され、山下大輝が聴かせたのは死柄木に対峙するデクそのままに鬼気迫る演技。そしてナガン戦は疾走感あふれる「The Last Wielder」。ここでも山下大輝が“個性”の「ワン・フォー・オール」の疑似100%での戦いと、まだヒーローの心を残しているナガンに必死に語り掛ける姿で違った面を見せた。その後孤独な戦いへと身を投じるデクを連れ戻そうとするクラスメイト達のシーンでは「I'm sorry for everything I've done」が流れ、爆豪がデクに謝罪し皆で戦うことを訴えかけるシーンを岡本信彦と山下大輝が演じ、涙を流す来場者が多く見られた。
そして第7期の最終決戦編へ!オール・フォー・ワンの意識も混在した死柄木弔と、アメリカNo.1ヒーローのスターアンドストライプの戦いを「STAR AND STRIPE」の演奏で盛り上げる。続いて、兄である荼毘こと轟燈矢に立ち向かう轟焦凍の決死の戦いを、「We'll put a stop to them for sure」の演奏と、梶裕貴による静と動両方の演技で表現。「We'll be everyone's heroes -Plus Ultra ver.-」の演奏は驚異的な力を身に着けた死柄木弔に対し必殺技“ハウザーインパクトクラスター”を放つ爆豪勝己と、岡本信彦の生アフレコで盛り上げた。そこから、轟家の決着に合わせた「Quintuble」、麗日お茶子とトガヒミコの繋がりに合わせた「OCHACO URARAKA VS HIMIKO TOGA」と続き、いよいよコンサートもクライマックスパートへ突入。
FINAL SEASONパートは、爆豪と若返ったオール・フォー・ワンとの超絶バトルシーン。「Butterfly Effect」の演奏と同時に岡本信彦が登壇し、覚醒した爆豪の高揚感溢れるセリフを演じた。そしていよいよ、デクをはじめとするヒーローたちと魔王オール・フォー・ワンとのラストバトル!窮地のデクのもとにクラスメイトたちが駆け付けるという胸が熱くなるシーンを「WE ARE HERE!」の演奏で更に高め、そしてデクが皆の「頑張れ!」の声を背にオール・フォー・ワンへと立ち向かっていく、“ヒロアカ”を語る中で絶対に欠かせない名シーンの演奏は「You can do it!」。もちろん山下大輝も、劇中さながらに来場者の声援を受けるかのようにステージに上がり、渾身の「SMASH!!」を叫んだ。
来場者のアンコールを求める拍手に応え、岡本信彦による爆豪のセリフ「雄英全員 音で殺(や)るぞ!」をきっかけに、4期の文化祭編で登場したA組のステージ曲「Hero too」がボーカル付きで披露されると会場は更に一体に。そしてラストに“ヒロアカ”の代表曲「You Say Run」を再び演奏した。最後は“ヒロアカ”全体の合言葉とも言える、「更に向こうへ!PLUS ULTRA<プルスウルトラ>!」を出演者、来場者全員で叫び、大きな拍手と歓声の中、コンサートはフィナーレを迎えた。
■林ゆうき 「今回の「僕のヒーローアカデミア IN コンサート」では、僕の「忘れ物」という“個性”が遺憾なく発揮されました。本番前日のゲネでは携帯電話を忘れ、本番の昼公演では舞台からハケるタイミングを間違え…。本当に粉になって消えてしまいたいと思ったのですが、一方で忘れられない思い出ができました。それは、たくさんのファンの皆さまがキラキラとした目で僕たちの演奏を聴いてくださって、観てくださって、涙してくださる姿です。それをまた見たい、と思わせてくれるコンサートでした。」