インタビューに答える経団連次期副会長の秋池玲子氏=5月26日、東京都中央区 3日付で経団連副会長に就任する秋池玲子・ボストンコンサルティンググループ日本共同代表(61)が1日までにインタビューに応じた。高市政権が官民で推進を目指す人工知能(AI)・半導体や量子など戦略17分野での成長投資に強い期待感を示した上で、「成功の要件を明確にする必要がある」と述べ、政権の掲げる「責任ある積極財政」に、規律を維持しつつ取り組むよう求めた。
秋池氏は、AI・半導体分野への投資は「国として絶対に必要なものだ」と強調。「国産AIができることをもってよしとするのか、世界の中でしかるべきポジションを取るまで育てるのか。どこを目指すのかを国として考えるべきだ」と主張した。その上で、「ふさわしい評価基準を定め、達成しているかによってお金の使い方が決まる」との認識を示した。財源の一部は国民負担となるだけに、目的を明確化すべきだと語った。
秋池氏の就任に伴い、経団連の副会長は20人中2人が女性となる。日本の男女平等の進展度合いは先進国で最低水準が続いているが、「性別にかかわらず、働けない時期があっても仕事を続けようと思う人が増えれば、景色は変わる」と指摘。「旺盛に働く時期もあれば、子育てや親族の介護などで働けない時期もあるのが自然なことだ」と言及し、多様な選択肢が確保されることが大切だと訴えた。