宝塚記念2026に出走予定のシンエンペラー(25年12月撮影、ユーザー提供:上がり3F180さん) 名馬ソットサス(Sottsass)の全弟となるシンエンペラー(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)が、宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)でGI初制覇を狙う。
シンエンペラーは父Siyouni、母Starlet's Sister、母の父Galileoという血統。全兄のソットサスは19年の仏ダービー、20年のガネー賞と凱旋門賞の勝ち馬。半姉のシスターチャーリー(Sistercharlie)はG1を7勝している。この血統が評価されて、22年のアルカナ・ドーヴィル1歳セールでは210万ユーロ(約3億円)の高値となった。
ここまで16戦3勝。23年の京都2歳Sで重賞初制覇。その後は王道を歩み、ホープフルSと弥生賞が2着、皐月賞が5着、日本ダービーが3着と勝ち切れなかったものの、世代トップレベルの力を示してきた。さらに秋は愛チャンピオンSでエコノミクス(Economics)、オーギュストロダン(Auguste Rodin)に続く僅差の3着に健闘。凱旋門賞では12着に大敗したが、帰国初戦のジャパンCがドウデュースにクビ差まで迫る2着同着だった。そして25年のネオムターフCでは2つ目のタイトルを手にしている。ただ、その後は6戦して全て4着以下。2桁着順は1回だけだが、全盛期の輝きを取り戻せていない。迎える今回は意外にも初の阪神。ただ、切れを問われにくいコース、そして得意ゾーンの距離に変わるのはともに好材料なので、巻き返しがあっても不思議はない。
これまで宝塚記念では86年のパーシャンボーイ、95年のダンツシアトル、99年のグラスワンダー、01年のメイショウドトウ、04年のタップダンスシチーと5頭の外国産馬が勝利している。ただ、05年以降は未勝利。そもそも出走頭数が少なく、延べ6頭のみとなっている。シンエンペラーは偉大な先輩に続くことができるか。新緑の仁川で世界的良血の復活劇を期待したい。