「遊楽部特別」や「臥牛山特別」など 函館競馬を彩る難読レース名の由来とは

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2026年06月19日 18:45  netkeiba

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函館競馬場(c)netkeiba
 今週日曜の函館9Rは「遊楽部特別」。これで「ゆうらっぷ」と読む。

 少し難読にも感じるレース名だが、由来をたどってみると北海道南西部に位置する八雲町の地名に行き着く。アイヌ語で温泉の流れるを意味する「ユー・ラプ」が由来とされ、町内を流れる遊楽部川には秋になると10万匹のサケが遡上。さらに、産卵を終えたサケを求めて、国の天然記念物であるオジロワシやオオワシも飛来するなど、豊かな自然に恵まれた地域として知られている。

 このように函館開催には、地域ゆかりの地名や名所を冠した特別レースが数多く組まれている。今回はその中から難読であったり、由来を知ると興味深いレース名をいくつか紹介しよう。

 27日(土)の9Rに行われるのは「長万部特別」。初見ではなかなか読めない難読地名のひとつだが、「おしゃまんべ」という響きを耳にしたことがある人は多いだろう。一説にはアイヌ語で「カレイやヒラメがたくさんいる河口」を意味する言葉が由来とされる。長万部町はその名の通り豊かな海の幸で知られ、中でも「かにめし」は全国的に有名。駅弁として親しまれているほか、町内の各店舗ではそれぞれ趣向を凝らした味わいを楽しめる。

 昨年はシュバルツマサムネが制した「臥牛山特別」も函館を象徴するレース名のひとつ。「がぎゅうざん」とは、12の峰々が連なる函館山の別名。市街地側から眺めると、牛が寝そべっている姿に見えることから名付けられたという。明治時代から昭和20年頃までは要塞として利用されており、現在も砲台跡など戦争の痕跡が残る。また、1953年に開設された山頂展望台から望む夜景はナポリ、香港と並ぶ「世界三大夜景」に数えられる。

 最後に触れたいのが「竜飛崎特別」。青森県津軽半島最北端に位置して、津軽海峡に突き出た岬の名称が「たっぴざき」。石川さゆりさんの名曲『津軽海峡・冬景色』の歌詞にも、「竜飛岬」として登場することで広く知られている。本州と北海道をつなぐ大動脈である青函トンネルの青森県側入口があり、函館市とはそのトンネル内を走る北海道新幹線によって結ばれている。

 競馬ファンにとっておなじみの特別レース名の由来をたどると、その土地の歴史や文化、自然に触れることができる。馬券検討の合間に少し目を向けてみれば、レースをより深く楽しめるかもしれない。

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