
日々の激務に追われているとき、ふと「2億円あれば会社を辞められるのに」と現実逃避したくなるのはよくある話。それが現実味を帯びたとき、家族の間で揉めることもあるようだ。
ガールズちゃんねるに6月下旬、「8,000万円あったら退職できると思いますか?」というトピックが立ち、反響を呼んだ。
トピ主の夫が、資産運用(ファンドと株)で5000万円超の資産があると打ち明けてきたのだという。今の会社が人手不足と予算不足で、土曜や帰宅後も残業が常態化しており、昨年末には鬱っぽい時期を経験した夫。
そんな過酷な環境の中、資産が8000万円になったら退職し、週1、2日パートとして働きながら、過去に一度失敗した起業に再挑戦したいと考えているそう。しかし、トピ主には「小学生の子供が2人、ローンもあります」という現実がある。お金があるからと簡単に会社を辞めて本当にやっていけるのか、「ご意見聞かせてください」と書いている。
「たかが8000万円でやっていけると本気で考えてるならヤバい」
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8000万円となると大金だが、トピック内では「考えが甘すぎる」と厳しい声が相次いだ。特に、これから教育費のピークを迎える小学生ふたりの存在と、残された住宅ローンという大きな負債を抱えた状態でのリタイア計画には、反対の声が目立つ。
「子供小学生なら無理」
「全然無理でしょw」
「小学生2人いてローンも抱えてるのにたかが8000万円でやっていけると本気で考えてるならヤバい そういう計算とか出来ないなら尚更起業とかアホなこと考えないで勤めてた方がいい」
ガルちゃん民が指摘するのは、子育てにかかるリアルなコストだ。中学、高校、大学と進むにつれて数千万円単位の資金が飛ぶように消えていく。その上、夫のいう8000万円は株やファンドという、暴落のリスクを孕んだ流動資産だ。
仮に金融資産の4%を毎年取り崩す「4%ルール」で考えても、8000万円から得られる生活費は年間約320万円にとどまる。4人家族で教育費や住宅ローンを抱える家庭にとっては、余裕のある水準とは言い難い。
手元に確定した現金があるわけではなく、ましてや一度失敗している起業の元手に回せば、あっという間に溶けてしまう危険性がある。株やファンドは価格変動の影響を受けるため、「含み益は幻」と投資の不確実性を指摘する声も無理はない。
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働き続けて病気になると”収入ゼロ”になるリスクも
一方で、単なる無謀な現実逃避として切り捨てるだけでなく、夫の深刻なメンタル面を思いやる声も少なくない。実際に同じように仕事のプレッシャーで擦り切れる家族を見守ってきた人や、自身も早期退職を心の支えにしている人たちからは、夫の体調を最優先すべきだという意見も寄せられた。
「昨年末は鬱じゃなかったかもしれないけど、夢でも見てなきゃ本当に病気になっちゃうかもしれないし」
「金額的には充分とは言えないけれどこのまま働いて鬱がひどくなったら戻ってこれないかもしれないよ」
「逃げ道が出来た事で旦那も元気になったし、私もまた働く覚悟が出来たから、それはそれで良かったと思う」
「私も見えて来たfireが心の支えで嫌々ですがなんとか仕事に行けてるので。」
過酷な環境で管理職として残業代も出ずに働き詰めれば、誰だって心を病む。夫にとって「8000万円貯まったら辞める」という計画は、唯一の救いのようなものなのだろう。病気になって働けなくなってしまえば、それこそ一銭の収入もなくなる。
トピ主の家庭環境を整理すると、小学生の子供が2人、住宅ローンがあり、共働きである。この状況で夫が正社員の座を捨てて週1、2日のパートと不確実な起業に打って出るのは、確かにリスクが高い。だが、夫も今の仕事を続ければ、いつか本当にメンタルが崩壊してしまうリスクがある。
まず、夫が言う「資産8000万円」に到達するまでの間に、ファイナンシャルプランナーなどの専門家を交えて具体的なライフプランを数字で可視化することだろう。それに、現時点で資産が5000万円もあるなら、年収ダウンも許容して負荷の低い職場に転職することもありだ。
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完全なリタイアではなく、残業のないホワイトな職場への転職や、リスクの低いセミFIREといった選択肢を模索するのがよさそうだ。
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