スペースXはまだ買い? 今秋のOpenAI上場が左右する“次の焦点”

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2026年06月23日 17:40  マイナビニュース

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最初に結論:


スペースX株の今後は、AI銘柄としての評価が続くかどうかと、イーロン・マスク氏による企業再編の行方が大きなカギを握る。


記事の重要ポイント:


1:今秋にも見込まれるOpenAI・AnthropicのIPOは、スペースXとAI投資マネーを奪い合う存在になる可能性がある。


2:テスラとスペースXの合併や持株会社化などの再編観測は、将来の株価を左右する重要な材料となり得る。


3:上場直後の大型買収に見られるように、スペースXはAI事業の強化を進めており、成長ストーリーはIPO後も続いている。


世界最大級のIPOとなったスペースXの上場は、株式市場で大きな話題となった。だが、投資家にとって重要なのは「上場したこと」ではなく「この先どうなるか」だろう。今秋にも見込まれるOpenAI・AnthropicのIPOと、テスラを含むマスク帝国再編の可能性――。スペースX株の今後を占う2つの注目材料を解説する。

○6月12日にスペースXがIPO、初値は公開価格を11%上回り順調な株式市場デビュー



テスラのイーロン・マスク氏が経営し、ロケット事業を展開するスペースXが6月12日にナスダック市場に上場した。時価総額100兆円を超え、日本でもIPO株の募集が行われるなど、異例のIPOとなった。結果としては、公開価格135ドルを11%上回る150ドルが初値で、終値は160.95ドルとなった。なお、終値の時価総額は2.1兆ドル(約338兆円)だ。順調な株式市場デビューとなっている。

○今後のスペースXを待ち受ける2つのイベント



順調な株式市場デビューを果たしたスペースXだが、今後も複数のイベントが待ち受けている。今後のスペースXを待ち受けるイベントを、以下に2点取り上げた。


アンソロピックとOpenAIのIPO

テスラとの合併などの再編


○アンソロピックとOpenAIのIPO



スペースXは宇宙事業の会社だが、今後はAIでの成長を目論んでいる。よって、スペースXのIPOはAI銘柄としてのIPO色が強いものとなった。AI銘柄として見た時、スペースXは初の本格的なAI銘柄として株式市場に上場している。



ただし年内(秋頃と報じられている)には、アンソロピックとOpenAIのIPOが予定されている。スペースXはロケットやスターリンクなど宇宙事業がコアビジネスだが、アンソロピックとOpenAIはAI事業を中心とする企業だ。



今後のAI市場の動向にもよるが、AIについて現状では、スペースXのGrokよりもアンソロピックのClaudeやOpenAIのChatGPTが知名度や評価は高い。アンソロピックやOpenAIのIPOが近付くとともに、株式市場のAI銘柄としての注目が、アンソロピックとOpenAIに向かう可能性は否定できない。アンソロピックとOpenAIのIPOが近付くとともに、スペースXの株価がどのように動くか注目される。

○テスラとの合併などの再編



スペースXのIPOにより、イーロン・マスク氏はテスラとスペースXの上場会社2社を経営する立場となった。マスク氏の資産額は兆を超えると報じられているが、一人の経営者が2社の巨大上場企業の経営者というのは他に例を見ない。



スペースXがIPOしたことで、テスラとスペースXの株価が明確になり、今後経営の合理化のため、両社は合併などの企業再編を行う可能性がある。持ち株会社としてイーロン・マスクHD(仮称)を設立し、持ち株会社の下にテスラとスペースXをぶら下げるのが分かりやすい形だ。なお、17日終値ではテスラとスペースXの時価総額はともに約1.4兆ドルだ。



今後両社の再編が具体的に浮上した際、株式市場は好感する可能性が高い。しかし一方の株主に不利な形となった場合、訴訟などで手間取る可能性も否定できず、株式市場へネガティブに作用するリスクもある。いずれかのタイミングで両社の再編は必要と考えられるが、その時期や手法がどのようになり、株価にどのような影響を与えるか注目される。

○IPO早々M&Aを発表、上場後も話題が尽きないスペースX



スペースXには上場後も待ち受けるイベントが複数ある。株式市場が崩れるとアンソロピックとOpenAIのIPOが先送りとなる可能性もあるが、スペースXの株価はアンソロピックとOpenAIのIPO状況を見ながらの推移になると予想される(逆にアンソロピックとOpenAIも、スペースXの株価を見ながらIPO時の株価は決定される見込み)。



また、どのタイミングでマスク氏がテスラとスペースXの再編に踏み切るかも注目点だ。



スペースXは上場後すぐの16日、プログラミングAI開発企業のCursor(カーソル)を600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表し、上場を契機にAI事業の強化を加速させている。



スペースXはIPO後もその動向から目が離せない。今秋とも言われるアンソロピックとOpenAIのIPOが控える中で、スペースX株がどのような値動きを見せるのか、上場後のスペースX株の行方も注目される。



石井僚一 いしいりょういち 金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社の勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式市場や為替市場に関連する記事の執筆を得意としている。資産運用記事やインタビュー記事も執筆中。第一種証券外務員資格保有。 この著者の記事一覧はこちら(石井僚一)

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