スマホ決済で「請求書払い」はどれがお得? d払い、au PAY、PayPay、楽天ペイを比較してみた

0

2026年06月30日 09:10  ITmedia Mobile

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia Mobile

納付書に記載された「eL」マーク

 住民税や固定資産税、自動車税など、税金を支払うときには、できるだけ得できる方法を考えている。今は年会費無料の「リクルートカード」からnanacoチャージし、セブン-イレブンでnanacoを使って支払うという王道の方法を利用している。こうすることでnanacoチャージ時にリクルートカードの1.2%のポイントがたまる。


【その他の画像】


 しかしリクルートカードからnanacoへの新規カード登録は2020年3月で終了した。既に登録済みの筆者はこの方法が使えるものの、ポイント還元されるのは月間3万円までと、徐々に条件が厳しくなってきている。いずれnanacoチャージではポイントがたまらなくなるかも……。


 そのような危機感から、新たな方法を模索中だ。その方法として検討しているのが、スマホ決済アプリの「請求書払い」だ。納付書(払込票)にあるバーコードをスマホで読み取ることで、24時間いつでも自宅から支払うことができる。


 2023年4月1日から開始された地方税統一QRコード「eL-QR」によって、固定資産税・都市計画税、個人住民税、個人事業税、自動車税、軽自動車税、不動産所得税などが、スマホ決済アプリから手軽に支払えるようになった。ただ自治体によって異なる場合があるので、届いた納付書に「eL」のマークが入っているかどうかを確認してから利用しよう。


 請求書払いのメリットは前述したように、いつでも自宅から支払えること。また全国の自治体で同様の方法が利用でき、支払い方法によってはポイント還元が受けられる。一方、デメリットは紙の領収証書が発行されないこと。また、納税証明書の即時発行ができないことだ。


 なお、eL-QRの支払いには、スマホ決済アプリ以外にも、クレジットカードやインターネットバンキング、口座振替などの方法が使える。とはいえ、インターネットバンキングや口座振替ではポイント還元は得られない。またクレジットカードはカードによって所定のポイント還元はあるものの、税額に応じたシステム利用料が加算されてしまう。


 お得で便利ということを考えると、スマホ決済アプリを選ぶのがよさそうだ。中でも大手キャリアが提供する「d払い」「au PAY」「PayPay」「楽天ペイ」の主要4サービスなら、普段から使っているので利用しやすい。そこでこの4サービスの中でどれが一番お得なのかを比較してみた。


●請求書払いはポイント還元の対象外 決済以外のお得度を探る


 通常、d払い、au PAY、PayPay、楽天ペイで決済するとポイントがもらえる。請求書払いも以前はポイントが獲得できていたが、残念ながら現在は4サービスともポイント還元の対象外となっている。そのため決済以外の部分で得できる方法について、4サービスを比較してみた。


d払い「請求書払い」


 d払いの請求書払いはd払い残高の支払いのみで、dカード払いやクレジットカード払い、電話料金合算払いは利用できない。d払い残高にチャージするには銀行口座、コンビニATM(セブン銀行やローソン銀行)からの現金チャージになるので、ポイントは発生しない。dポイントを支払いに利用することもできないので、正直、お得感はない。ポイント還元のあるキャンペーンなどのタイミングを狙うのがいいだろう。


au PAY「請求書支払い」


 au PAYの請求書支払いはau PAY残高で支払う。残高には、Pontaポイントや通信料金合算、クレジットカード、銀行口座、コンビニATMなどからチャージができる。au、UQ mobile、povo1.0を契約している場合は、「au PAY カード」や通信料金合算、「auじぶん銀行」からオートチャージの設定も可能だ。


 クレジットカードでのチャージ時には、基本、ポイントがたまる。だが全てのカードが対象というわけではなく、au PAY カードやau PAY ゴールドカードでau PAY残高にチャージしても、ポイント還元の対象外だ。


 だが、au PAY ゴールドカードなら、au PAY残高へオートチャージ設定をすると、チャージ額に対して基本1%のポイントがもらえる。さらに「ポイントアップリワード」の条件を達成することで、チャージ時の還元率を最大5%までアップさせることができる。その条件というのが以下の5つだ。ポイントアップリワードによる還元は月間1000ポイントが上限になる。


1. au PAY ゴールドカード会員であること(+1%)


2. 同カードの支払口座をauじぶん銀行に設定(+1%)


3. 同カードで「auでんき」料金を決済(+1%)


4. 同カードの家族カードを保有して利用(+1%)


5. 同カードのETCカードを年1回以上利用(+1%)


 ただし、au PAY ゴールドカードを利用するには年会費1万1000円が必要だ。auやUQ mobileの契約者なら、au PAY ゴールドカードを持っていることで、毎月のスマホ料金で最大10%のポイント還元があるので、それを含めて利用することでメリットが得られるだろう。


 なお、毎月5のつく日(5日・15日・25日)と8日の「たぬきの抽選会」の日に請求書支払いを利用すると、200円以上の決済で、1等3000ポイント、2等100ポイント、3等20ポイント、4等10ポイント、5等1ポイントのPontaポイントが必ず当たる。より得するために、決済日にも気を配りたい。


PayPay「請求書払い」


 PayPayの請求書払いに利用できるのは、PayPay残高(PayPayマネー、PayPayマネー(給与)のみ)とPayPayクレジット。PayPayマネーへのチャージ方法は、銀行口座、コンビニATM 、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金などで、チャージによるポイント還元はない。PayPayクレジットでの支払いについても、残高チャージするのではなくクレジット支払いとなり、請求書払いはポイント還元の対象外だ。


 とはいえ、請求書払いは「PayPayステップ」のカウント対象。前月に200円以上の決済を30回以上かつ10万円分の支払いをすることでポイント還元率が0.5%上乗せされ、PayPay加盟店でのいつもの買い物が、PayPay残高での支払いなら1%還元、PayPayクレジットでの支払いなら1.5%還元になる。PayPayの請求書払い自体ではお得感がないものの、PayPayステップの条件が達成しやすくなるというメリットがある。


 また、支払い日を指定できる「支払い予約」ができるのが便利だ。なお、PayPayポイントは税金の支払いには利用できない。


楽天ペイ「請求書払い」


 楽天ペイの請求書払いは、楽天ペイ残高(楽天キャッシュより名称変更)で支払いができる。チャージ方法は「楽天カード」、楽天銀行を含む銀行口座、コンビニATM、楽天Edy、ラクマ売上金など。


 加盟店で楽天ポイントカードを2回提示するという条件を達成することで、通常、楽天ペイ残高での楽天ペイの支払いが1.5%還元になるが、請求書払いはポイント還元の対象外。そこで楽天ペイ残高へのチャージでポイントを獲得する方法を検討してみた。


 楽天ペイ残高にチャージできるクレジットカードは楽天カードだけだが、チャージによるポイント還元はない。楽天カードを持っている場合、楽天カードから楽天Edyにチャージすることで0.5%のポイント還元が得られる。その楽天Edyを楽天ペイ残高にチャージすることでポイントが獲得できる。


 その他、楽天Edyチャージでポイントがたまるクレジットカード(リクルートカード、エポスカードなど)を利用することで、チャージによるポイントが得られる。楽天ポイントも支払いに利用できる。


 ここまでの内容を以下の表にまとめたので参考にしてほしい。


●まとめ:ポイント還元率が高いのはau PAYの請求書払い


 主要4サービスの中でポイント還元率が高いのはau PAYの請求書支払いで、メリットがあるのはau、UQ mobile、povo1.0の契約者。最大5%のポイントを得るには、au PAY ゴールドカードを持ち、ポイントアップリワードの条件を達成する必要がある。5つの条件の中で、じぶん銀行やauでんきの利用はややハードルが高いので、「3%ポイント還元」あたりが狙い目になりそうだ。


 また、カードの年会費のことを考えると、スマホの利用料で10%還元があるauやUQ mobileの契約者に限られるだろう。ポイントアップリワードは月間1000ポイントが上限なので、5%還元なら月2万円、3%還元なら月3万3333円までの支払いで得できる。なお、支払い日は5の付く日と8日の「たぬきの抽選会」の日に行うことはマストだ。


 次に得できそうなのが楽天ペイの請求書払い。楽天カードを持っている人なら、楽天Edyチャージをうまく活用することで0.5%のポイント還元が得られる。


 筆者の場合はリクルートカードを持っているので、そのカードで楽天Edyチャージをすれば1.2%のポイント還元が得られる(JCBは還元率が異なる)。この還元率は現在、税金の支払いをしている方法と同じ。それでいてコンビニまで行かずに自宅で支払えるのは便利だ。今後はこの支払い方法がいいかもしれない。


 ということで、試しに楽天ペイの請求書払いで税金を支払ってみた。


 最初にリクルートカードから楽天Edyチャージできるようにひも付ける作業が必要になったが、その後は実に簡単だった。コンビニまで行かなくても、自宅で税金が支払えるのはとてもラクだと感じた。


 納付書に支払い済みの印が押印されないことで、誤って2重払いしてしまうかもと思ったが、支払い済みの納付書のQRコードを再度読み取ったところ、「納付済み」と表示されたので、その心配はなさそうだ。


 コード決済の請求書払いはお得度というよりも、便利さの方を重視すべきなのかもしれない。手軽さから、今後は請求書払いに移行するのも悪くないと思う。だが結果的にはnanacoチャージが楽天Edyチャージに変わっただけなので、クレジットカードからのチャージポイントが得られなくなるかもという不安は解消できていない。引き続き、ベストな税金の支払い方法を模索していくつもりだ。



    ランキングIT・インターネット

    アクセス数ランキング

    一覧へ

    話題数ランキング

    一覧へ

    前日のランキングへ

    ニュース設定