画像提供:マイナビニュース“推し活”を始めたことで「毎日の生活に張り合いが出た」「笑顔が増えた」などとよく聞きます。“推し”のことを考え、“推し”の魅力を語るうち、いつの間にか外出の機会も増え、仲間が増えていくということが多いようです。
同じように、自分を“推し”にするという“セルフ推し活”を始めた人も、日々の生活やご自身の性格に少し変化が出てくるようです。イラストレーター・漫画家のワダシノブ氏も、“セルフ推し活”をするうちに、日々の生活や考え方が徐々に変わってきた模様。
今回はワダシノブ氏の著書『セルフ推し活BOOK 自分=推しとして過ごすアイデア36』(ワニブックス)より、“セルフ推し活”で変化してきた考え方についてご紹介します。
○幸せのために徳を積む
「チケットが取れなかった」「座席がステージから遠かった……」
そんな時、「あの時もっと親切にしていれば……」と後悔したくないから、日々徳を積んでいる。
この「徳を積む」という推し活の文化を知ってから、日常でもその考えを取り入れている。「入ったレストランがイマイチだった」「仕事で上手くいかなかった」というちょっぴり残念だった場面をガラッと変えることはできないけど、多少はダメージが減るかもしれないという希望を込めて、徳を積んでいる。
特別なことではない。一度使った場所はきれいに片付けておいたり、落としものを目立ちやすい場所に置いておいたり、ときどき少額の寄付をするくらいのこと。推しの幸せのために、祈るだけでなく、行動に移すのが推し活だ。できることを精いっぱいやったうえで「あの時、もっと良いことができたかも」と後悔したくない。人生のノイズを減らしておくための善行。
推しが幸せになれるように、やれることは全部やるのがわたしの推し活。原稿料が2倍になりますように。そんな下心いっぱいで日々徳を積んでいる。
○推し(わたし)が褒められたら素直に受け取る
褒められた時、素直に受け取ることが苦手だ。「わたしごときのやっていることです。滅相もございません」と卑屈なオーラを出しそうになる。
「出る杭は打たれる。できるだけ謙虚であれ!」と言われて育ってきたからなのか、同調圧力のせいなのかはわからない。でも、褒め言葉は喜んで受け取った方が、褒められた側、褒めた側、どちらにとっても楽しいと思う。
もし推しが褒められたのだと仮定すると―。
相手
「推し、素敵ですね!」
わたし
「そうなんですよ(←褒めの受け入れ)。
推し、すごく頑張っていて(←努力の肯定)、
本当に素敵なんです(←褒めのさらなる肯定)。」
こんな風に、素直に受け取ることができるのだから、それを自分にも応用していきたい。褒めてもらえる場面に遭遇したら「ありがとう」と、さらっと受け取って、後から喜びをかみしめて、もっと素敵になっていきたい。
○伝わるように布教する
SNSで推しの魅力を伝えるように、自分のことも布教している。
イラストレーターの仕事を始める時に、宣伝のためと思ってブログを始めたから、今のわたしがある。
ブログを書くうえで気をつけていたことは、一つだけ。わたしを知らない人にも読みやすいように書くことだった。わかりにくい言葉には、ちゃんと説明をいれること。長い文章には間に箸休めになるような画像を入れること。必要以上に自分を大きく見せようとしないこと。自分を落として書かないこと。こんなことを心がけた。
読んでもらえる工夫の一環でマンガも書き始めた。結果として、それをおもしろいと言ってくれる人がちらほらと現れ、お仕事をいただけるようになった。ちゃんと布教できているんだな! と思った。
推しのSNSはプロの運営だけあって、内容や画像のクオリティや頻度など、こんな風にするのかと学ぶことも多い。それでも、一番ときめくのは、推しの素顔が見えると感じさせるラフ写真の投稿だったりするのは、それが一番推しのキャラが良く伝わると感じるからだろう。わたしも推しを見習って、布教を続けていきたい。
ワダシノブ:広島県生まれ、イタリア在住のイラストレーター・漫画家。ステイホーム期間中に人生で初めて「推し」と出会った。イタリア人の夫、2人の子どもと暮らしている。
○『セルフ推し活BOOK 自分=推しとして過ごすアイデア36』(ワニブックス)
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