記者会見で話すウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長=6月17日、ワシントン(EPA時事) 【ワシントン時事】ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は1日、今月下旬に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性について言及を避けた。政策の先行きを示す「フォワードガイダンス」という手法に否定的な見解を繰り返し、会合で議論する姿勢を強調。一方、持論であるFRBの保有資産縮小には改めて意欲をにじませた。
欧州中央銀行(ECB)がポルトガル・シントラで開催した対談形式の会合で語った。
米イスラエルとイランの紛争による原油高を受けて直近のインフレ率は4%超と、FRBが掲げるインフレ率2%目標から遠ざかるばかりだ。金融緩和に前向きな「ハト派」とされるウォーシュ氏は「(水準が)高過ぎる。物価安定を実現する」と明言。足元の原油相場下落を念頭に「インフレリスクは下がった」としつつも、景気を刺激し、物価高を助長しかねない性急な利下げには慎重な考えを示唆した。
保有資産の縮小については、FRBが設置する作業部会の議論を経て可否を検討すると説明した。インフレ圧力や金融資産の価格高騰を招くとして、FRBによる米国債購入を通じた資産拡張に警鐘を鳴らし続けてきた。資産拡大の恩恵は株式を持つ層に限られるのに対し、利下げは住宅ローン金利低下など多くの家計に影響を及ぼすことを踏まえ、金融政策を巡り「政策金利(の変更)が推進力になることを望む」と期待を寄せた。