
6月26日(金)の放送は、作家の小川洋子さんがゲストに登場。印象深かった読者との交流、創作におけるルーティンなどについてお話を伺いました。
(左から)パーソナリティの森遥香、小川洋子さん
◆創作を支える読者との出会い
日本を代表する作家・小川洋子さんは岡山県出身。1988年に「揚羽蝶が壊れる時」でデビューして以来、人の記憶や孤独、言葉にならない感情を繊細に描き続け、多くの読者を魅了してきました。
1991年には「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。さらに2004年には「博士の愛した数式」で読売文学賞と本屋大賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受けています。また、2007年から2023年まで、およそ15年にわたりラジオ番組「Panasonic Melodious Library」でDJも担当し、言葉を届ける場を広げてきました。
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さらに森が、これまで読者からかけられた言葉で印象に残っている出来事について尋ねると、小川さんは忘れられないエピソードを明かします。それは、小説「ことり」のサイン会でのやりとりでした。
美しいハンドバッグを持った女性に思わず声をかけたところ、「庭で飼っているクジャクの羽で作りました」と返ってきたといいます。「真偽はともかく、小説の世界と現実が混ざり合うような不思議な体験でした。そのような方が『ことり』を読んでくださっているんだと思うと、作品がちゃんと届いているんだな」と喜びを明かしてくれました。
この発言を受けて、森も「今のお話だけでも短編小説を読んでいるみたいです」とコメント。小川さんも「現実のほうが小説よりもさらに進んでいますよね」と笑顔で答えました。
◆作家・小川洋子の創作ルーティン
長年小説を書き続けてきた小川さんから、「エンジンがかかる瞬間」をテーマに、創作に向き合う日々の習慣や、執筆を支えるものについて話を伺いました。
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さらに、執筆中の相棒について聞かれると、小川さんが挙げたのは、パソコン画面を掃除する“ネズミのぬいぐるみ”でした。執筆中に邪念が入りそうになると、そのぬいぐるみを握って気持ちを整えるのだといいます。少し休みたくなるときや、もうひと踏ん張りしたいときに背中を押してくれる存在になっていると話しました。また、小川さんは創作の過程について「苦労の末に一行が出てくると、次の一行を運んできてくれるんです。そんな風に、吊り橋を渡るように慎重に物語を進めていきます」と明かしてくれました。
さらに話題は、本屋との関わりにも及びます。森が「本屋から刺激を受けることはありますか」と尋ねると、小川さんは、本屋大賞を受賞した経験もあり、書店という場所を大切にしたいと語ります。時間があれば足を運び、そこにいるだけで満たされる感覚があり、同時に初心に立ち返る場所にもなっているといいます。
そして話題は、3月に発売された最新刊「劇場という名の星座」へ。一度幕を下ろした帝国劇場を舞台にした作品で、長年支配人を務めた人物から、「建て替えを前に小説として残せないか」と声をかけられたことが執筆のきっかけだったといいます。
約1年半にわたって取材を重ね、劇場の隅々まで見学。表舞台だけではなく、それを支える裏方たちにも話を聞きながら作品を書き上げました。劇場には多くの専門職が関わっており、そうした人たちの存在も短編のなかに描かれています。話を受け、森も「ぜひ読んでいただきたいですね」と紹介。小川さんも「ぜひ。劇場がお好きな方も、ご縁がない方も楽しめると思います」と呼びかけました。
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<番組概要>
番組名:KANEKA Good Chemistry
放送日時:毎週金曜 14:30〜14:55
パーソナリティ:森遥香
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/gc/
番組公式X:@KANEKAGood_TFM
番組公式instagram:@kanekagoodchemistry_tfm
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