メリッサのシューズ 2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。
20年間生活した東京をあとにして、故郷北海道で自然や犬との気ままなシンプルライフを楽しむアンヌさん。本連載では、40代の今だから感じる日々のあれこれを綴ります。
第90回となる今回は、アンヌさんが「2026年上半期ベストバイ」を紹介します(以下、アンヌさんの寄稿です)。
◆第3位:無印良品「マイクロファイバー スナップボタン付ペット用タオル」
気がつけば、もう7月。まだお正月気分が少し残っているような感覚なのに、雪が溶け、初夏になり、札幌はもうすぐビアガーデンの季節。
ということで、今年上半期のベストバイを振り返ってみましょう。「えーもう振り返りの時期」……なんて言わず!
私的には食べ物でも家電でもなく、今回は珍しく洋服や靴が多かった印象。さっそく行っちゃいましょう。第3位から。まず挙げたいのが、無印良品の「マイクロファイバー スナップボタン付ペット用タオル」。
大型犬のゴールデン・レトリーバーと暮らしていると、雨の日の散歩はほぼ戦い。足を拭いても拭いても毛の奥が乾かず、家に入った瞬間、カーペットで豪快にゴロゴロ、そして全身をぶるぶるバタバタ!!! 私はもう、家の中はどうとでもなれと放任していますが、同居のプチ潔癖な家族は躍起になっていつまでも濡れワンコと格闘……という感じ。
そんな悩みを解決してくれたのが、このタオル。昔小学校のプールの授業で使っていたようなスナップボタン付きの巻きタオル。その犬版なんですね。
しかもマイクロファイバーだから吸水力が抜群。散歩から帰って愛犬の全身をふきあげたあとにサッと体にかけてボタンをとめておくだけでOK。カーペットが無駄にぬれたり汚れたりするのを防げるのみならず、何より、着せると愛犬リリーがスーパーヒーローみたいで、とにかくかわいい。
もっとも、本人(犬)は頭がいいスマートドッグなので、気づくと自分でボタンを外して脱いでいるのですが……はいそれすらかわいい。
◆第2位:メリッサのジェリーシューズ
続いて第2位は、子どもの頃の憧れを回収した、メリッサのジェリーシューズ。
今年は韓国を中心にジェリーシューズが再ブームに。透明感あるPVC素材をつかったサンダルで、ビーチなどでも使える、水に強く、すこし遊び心のあるデザインが特徴の履物。
私が子どもの頃、多くの女児はみんなキラキラしたプラスチックを編んだ「シンデレラの靴」のようなサンダルを履いていたのですが、覚えている方〜!?
でも我が家は「危ない」「蒸れるのでは」といった理由などで買ってもらえませんでした。
だから、ずっと憧れがあった私。そしてTBSアナウンサーになってから出会ったのが、ブラジルのブランド・メリッサ。
女児サンダルを思わせるようなデザインでありながら履き心地が驚くほど柔らかく、どこまでも歩ける。それ以上に忘れられなかったのが、独特の甘い香りでした。
バブルガムのような、海外のおもちゃみたいな、あの不思議な香り。お気に入りでよく履いていましたが、あれから約15年。引っ越しを重ねるうちにメリッサの靴もどこかに行ってしまったのでした。
しかしつい先日、道内の番組ロケで水着のセレクトショップに取材に訪れた際、久々にメリッサの靴を棚でみかけ、あまりの懐かしさに思わず飛びついてしまったのです。
手に取った瞬間、その香りがふわっと鼻にとどき一気にさまざまな記憶が戻ってきたのです。TBSアナウンサー時代の自分と、子どもの頃に憧れた女児サンダル。
その二つの記憶が一足の靴の中で重なった瞬間、購入を決意。数年ぶりのメリッサの履き心地はやっぱり最高。
そして私が黄色いこのキラキラしたサンダルを履いているのを見つけた私と同世代のマネージャーは一目見た瞬間「かわいい!! 子どものころ欲しかったけど買ってもらえなかった奴だ!」と絶叫。
そうなのよ。オトナになって、自分で自分に買ってあげることができるんだから、あのころの「無念」を今自分で晴らしてあげているのよ。結構「無念」を抱えた大人、多いのでは?
◆第1位:サッカー日本代表のトラックジャケット&パンツ
そして上半期、自分のなかでも一番意外だったけれど買えてよかった第1位ともいえるのが、サッカー日本代表のトラックジャケットとパンツ。
私は筋金入りのファイターズファン。要するに野球人であるわけですが、このワールドカップ期間中、選手たちやコーチ陣がこのブルーのセットアップでスタジアム入りする姿を見て瞬間的に「かわいい! ほしい!」と思ってしまったのです。
90年代を思わせるレトロな配色のアディダス。
実は私昔から、スポーツウェアとしてというより、アパレルメーカーとしてアディダスが好き。
きっかけは、アメリカのリアリティー番組『Keeping Up with the Kardashians』。あのスーパーモデルのケンダル・ジェンナーたちがアディダスを私服でさらりと着こなしている姿に憧れ、私も気づけば集めるように。
だから今回の日本代表モデルは、純粋にデザインに惹かれたのですが……調べてみれば発売直後から完売続出。オンラインは全滅と聞いていたので、地元札幌のサッカーショップに一か八かで足を運んでみたところ、まさかまさかで売り場に数着発見し思わず声が出たほど。
試着して即決。嬉しくなってSNSに写真をあげたところ「ワールドカップが終わったら着なくなるのでは」なんてコメントもつきましたが、いやいや、私は純粋にこのレトロみがあるこの感じが好きなんですから。シンプルに着用していると元気になるんだから、思いっきりたくさん、これからも着ますよ!
◆「どれだけ自分をご機嫌にしてくれるか」が重要に
最近アラフォーを越えて感じるのは、「これ、ものすごく好き。」「幸せになる。」という感覚があるものを中心に買い物を考えるようになったということ。なんとなく、で財布をひらくことはだいぶ減りました。
無印良品のタオルはそれに包まれた愛犬を眺めているだけでうれしくなるし、
メリッサの靴は子どもの頃の夢を叶えてくれたし、
日本代表のトラックジャケットは、眺めるだけでニヤニヤ。
年齢を重ねると、買い物は数ではなく、「どれだけ自分をご機嫌にしてくれるか」が大事になるのです。皆さんの上半期ベストバイは?
<文/アンヌ遙香>
【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne