【出雲・商店街火災】店のオープンからわずか1カ月で全焼…レストランオーナーらが明かす無念と再建決意

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2026年07月04日 11:10  web女性自身

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「火災が発生したと聞いたとき、『すぐに店に駆け付けなければ』という思いでいっぱいになりました。24時間たって鎮火が発表されましたが、規制線が張られたままで遠目にしか見ることができず……。無念というほかありません」



こう胸中を明かすのは、島根県出雲市にある商店街「サンロードなかまち」にあるレストラン「五穀と鹽(ごこくとしお)」のオーナー・小豆澤(あずきざわ)貴洋さん(51)だ。同店があった「サンロードなかまち」は、6月23日午後7時20分ごろに発生した火災のため、「五穀と鹽」を含めた多くの店舗に被害が及んだ。



「出雲市の消防本部の発表などによると、出火元は商店街にある飲食店2階の住居部分。建物が密集していたエリアだったこともあって消火活動が難航し、火災の被害を受けた店舗や住宅、倉庫などは全焼21棟を含めて計24棟、延床面積にして約3700平方メートルにも及びました。出火原因については一週間以上がたった現在も調査中です。



地域の賑わいを支えて来たお店が多かったこともあって、火災で落胆する市民は少なくありません」(地元紙記者)



小豆澤さんの「五穀と鹽」は、火災から約1カ月前の5月19日にオープンしたばかりだった。地元出雲産の自然栽培の雑穀や島根県の在来品種である亀治米、お惣菜を定食として提供し好評を博し、ようやくリピーターも増えてきた矢先の火災だった。



「料理で使っている雑穀とお米は自分たちで収穫し、塩も炊き上げています。安全な食事を提供したいという思いで始めたお店でした。



火災の後、残っていたのは看板の破片、傘立てに使っていた甕(かめ)だけでした。でも再開を楽しみにしているとおっしゃってくださる方々もたくさんいらっしゃいました。下を向いてばかりではいられません。そうした声が、気持ちを保つ原動力になっています」(小豆澤さん)



同店のインスタグラムには、《言葉にならないけれど、心を寄せています》《再開されましたら、必ず行かせていただきます》という応援するコメントが溢れていた。マネージャーを務める渡部ゆうこさん(47)はこう話す。



「火災で大きなショックを受けましたが、自分たちが作り上げてきた食や場所づくりが間違っていなかったと実感できました。一日でも早く、おいしく安全な食事を提供できるように努力しています。



再建に向けていまは、近くに空き物件がないか探している段階です。焼けてしまったお店にはいられませんからね。1年後にお店が元のように戻っているようにと願いを込め、有効期限を来年の6月23日とした『約束の一膳券』といったものも考えています」



「五穀と鹽」では、障がい者に対する就労支援も行っていた。小豆澤さんはこう続ける。



「うちでは障がいのある従業員が3人働いていました。関連会社への配置転換ができたので、雇用は続いています。ですが、営業が再開したら、ぜひまたみんなに戻ってきてもらいたいと思っています。



激励など、いろいろな思いが私たちのもとに届いています。一緒になって泣くというより、この声を勇気や希望に変えて、またお客様においしい食事を召し上がっていただきたいです。『助けていただいてありがとう』と言えるように、日々を過ごすだけです」



火災で失われてしまった「サンロードなかまち」の数々の店舗。だが出雲の人々の絆は失われることはなく、「五穀と鹽」をはじめ、復興に向けた被災者の歩みを支えていくはずだ。

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