受注生産で一切セール無し、丸林広奈の「マーノ」がコアなファン獲得で好調

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2026年07月04日 14:50  Fashionsnap.com

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 スタイリスト丸林広奈が手掛ける「マーノ(MARNO)」が、新作「N°9 Collection」のオンライン受注会を開催する。期間は7月3日20時から7日23時59分まで。“こだわりを追求できる範囲”の型数に留め、受注生産によってセールを行わない運営を徹底。コアなファンを少しずつ増やし、毎年売り上げを伸ばしている。

 丸林はマガジンを主軸にスタイリストのキャリアを積み、2022年にマーノをスタート。ブランドの立ち上げについて、「膨大なスタイリング企画を担当してきて、トレンドや季節ごとのスタイルを楽しむのも好きですが、一方でじっくりと大切にできる服の魅力を届けたいと考えました」と振り返る。コンセプトは「日々を支える、長く着られる服」。独学で服作りを学び、縫製工場に通い詰め、繊維メーカーに直談判するなどでデビューコレクションを製作したという。スタイリストの知見を活かし、素材の風合いを際立たせながら、日本人女性が美しく見えるシルエット、着古すことで愛着が深まるタイムレスなワードローブを提案している。
 毎シーズン10型前後のラインナップでありながら、尾州のウールや桐生のジャカードといった、日本を代表する産地の上質な素材を採用。丸林は「私たちは小さなブランドだからこそ、本当に長く使いたいと思ってもらえるものをお届けしなければと思っています」と語る。
 基本的にリアルとオンラインで実施する受注生産分のみを販売。SNSでは丸山自身がユーザーからの質問に答え、受注会でも素材に対する思いを伝えながらスタイリング提案をすることで、ファンと密な関係を築いていきた。一般ユーザーの口コミを中心に、著名人の着用などで少しずつ認知を拡大。「ブランドの美学を信じて購入してくださるファンの方との信頼関係のためにも、セールは行わない」としており、ごく稀に数点だけ余ったアイテムを定価で販売する場合も即完売となる場合がほとんどだという。熱量の高いファンに支えられ、毎シーズンの売り上げは平均で前回比14.6%増と成長を続けている。

 新作コレクションは、日本のものづくりに宿る静かな強さと、時間とともに深まる美しさをテーマに、素材・シルエットを見つめ直したアイテムをラインナップ。キー素材となる桐生の工場と協業したオリジナルジャカードは、1980年代に描かれた図案をインスピレーション源に、無撚レーヨンの縦糸とコンパクトコットンの横糸が生む奥行きのある光沢感が特徴で、同素材のノースリーブトップス(5万7200円)やパンツ(5万3900円)を用意している。尾州のギャバジンウールを用いたテーラードジャケット(7万4800円)は、仕上げ段階で特殊な樹脂加工を施し、なめらかでありながら程よいハリ感を兼ね備えた。そのほか、尾州産のウールジョーゼット素材で仕立てたシャツ(5万1700円)やシルク混カシミヤのニットカーディガン(5万7200円)などが揃う。ラムレザーのフラットシューズ(5万2800円)、イタリアンレザーのベルト(2万5300円)といった雑貨類も用意する。
 ブランドはこれまで積極的なPR活動は行ってこなかったが、5周年を機に国内外への訴求に注力。コペンハーゲンのデザインスタジオ・キュレーションスペース「タダイマ(TADAIMA)」のオーナーと丸林がSNSを通じて繋がり、お互いの美学に共感したことから、8月のコペンハーゲンファッションウィーク期間中に、同店で1日限りのポップアップを行う。受注販売以外の取り組みはブランドにとっても初の試みだ。一方で、顧客との更なるコミュニティ形成も視野に入れる。上顧客をクローズドなイベントに招待するなど、より密なコミュニケーションが叶う企画を構想中だという。

■マーノ:公式サイト

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