写真中年からでも参入しやすいガテン職のなかで、いま高収入が狙える仕事の一つが軽貨物ドライバーだ。中古の軽バン1台から始め、配送アプリを使って案件を拾えば、地方在住者でも東京に出稼ぎして月100万円近い売り上げを叩き出す人がいる。自由度と高収入を武器に中年の新たな選択肢となる、軽貨物ドライバーのリアルを追った。
◆月収100万円を狙える軽貨物ドライバー
福永良平さん(仮名・44歳)
仕事・軽貨物輸送
直近3か月の収入299万円
さらにハードルの低い現場仕事でも、月収100万円を狙える。軽貨物ドライバーとして働く福永良平さん(仮名・44歳)の直近3か月の収入は299万円にもなるのだ。
「もともとは熊本県内で車の販売員をしていたのですが、コロナ禍で業績が落ち込んで、転職を考えるようになった。そのときに『自由に稼げる軽貨物ドライバー』という謳い文句に惹かれて、15万円の中古の軽バンを買ったんです」
福永さんが利用しているのは「Amazonフレックス」。アプリに登録したら自動的に配送依頼が舞い込む、まとまった荷物とドライバーのマッチングサービスだ。
「近隣の新しいステーション(営業所)を狙うと、報酬が高くて効率よく稼げる。1ブロック(6時間)1万円程度の案件を一日2回やって、毎月40万〜50万円はコンスタントに稼げるようになった。でも、やっているうちに、東京の報酬は熊本の2倍以上だということを知って、出稼ぎすることにしたんです」
◆一日12時間労働だが体は健康に
現在の主戦場は東京・品川区。1ブロック2万円の報酬が発生するという。
「配達個数は多くないですが、コースが複雑だったり、配達先がタワマンだったりするから配達員のエントリー数が少ない。ライバルが少ないから確実に一日2ブロック取って最低4万円は稼げています」
稼働は月に25日。一日12時間労働だが、回数をこなすほど健康的になったという。
「タワマンだとセキュリティの関係で、一軒ずつしか配送できないから25個の配達に2時間以上もかかる。それにダラダラ配達していると駐禁を切られるので、仕事はスピード勝負。常に動いているから、一日2万歩を超えることもザラなので、足腰を中心にめちゃくちゃ筋力がつきました!」
◆軽貨物ドライバーは報酬に浮き沈みがある点に注意
ただし、こうした軽貨物ドライバーは報酬に浮き沈みがある点に注意が必要だ。
「Uber配達員が典型ですが、最初は好条件で配達員を集めて、報酬を引き下げるパターンが多い」(中高年の転職支援会社シニアジョブの中島康恵氏)
一方で、運転仕事では「役員専属ドライバー」の需要が高まっていると中島氏は話す。
「おそらく、働き方改革の影響で部下を運転手代わりに使うのが難しくなっているのでしょう。長年、運転手を雇っていた会社でも高齢化に伴う入れ替え需要が発生している」
なお、クルマ関連で言うと、「圧倒的に不足しているのは自動車整備士」(同)とのこと。クルマ好きなら、ガテン系職の選択肢は多そうだ。
※2026年7月7・14日合併号より
取材・文/週刊SPA!編集部
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