アスクナイスショー(撮影:下野雄規)【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆血統で振り返る七夕賞
【Pick Up】アスクナイスショー:1着
シルバーステート産駒が3頭出し。そのなかの1頭アスクナイスショーが勝ちました。
シルバーステート産駒は東京芝の連対率が12.4%、中山芝が20.9%、という数字が示すように、基本的に小回りコースの成績が優れています。京都、阪神、新潟の内回りと外回りの成績を比較すると、いずれも内回りが優っています。福島は得意コースのひとつ。七夕賞は2023年のセイウンハーデスに次いで二度目の制覇となります。
母の父アドマイヤムーンは、中央開催の連対率が11.4%、ローカルは14.4%と、やはりローカルの成績が優れています。ローカルのなかでも福島芝は連対率、1走あたりの賞金額とも全10場のなかでトップ。
アスクナイスショーの福島芝成績は、4回走って[2-1-1-0]。このコースでは常にマークが必要です。
◆血統で振り返るスパーキングレディーC
【Pick Up】タガノミスト:1着
母の父エンパイアメーカーはブルードメアサイアーとして注目の存在です。わが国ではこれまでにトロヴァトーレ(東京新聞杯など重賞3勝)、テンカジョウ(エンプレス杯など重賞4勝)、エアアルマス(東海S)、ムルソー(アンタレスS)、ヴァルツァーシャル(マーチS)などが重賞を勝っています。
本馬は「マジェスティックウォリアー×エンパイアメーカー」という組み合わせなので、前出のエアアルマスと同じです。
エンパイアメーカーの父はアンブライドルド。父マジェスティックウォリアーはアンブライドルドを抱えた繁殖牝馬と相性が良く、タガノミストやエアアルマスのほかにラムジェット(東京ダービー、ユニコーンS)を出しています。
エンパイアメーカーは米三冠馬アメリカンファラオの2代父でもあるように、父母両系で優れた影響力を発揮していますが、一方で気性の激しさも伝えます。タガノミストは今回、2番手追走から早め先頭に立つという競馬で、なるべく揉まれないように、というジョッキーの配慮も感じられました。スタミナ豊富なマジェスティックウォリアー産駒なので、血統的には1600〜1800mあたりでも問題はありません。