愛子天皇の道を封じ込め「憲法改正」の布石を元議員が危惧…“国民の理解”を無視した高市政権がもたらす皇室の危機

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2026年07月14日 10:10  週刊女性PRIME

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2024年3月26日、伊勢神宮を参拝された愛子さま

 7月10日、皇族数確保のための皇室典範改正案が衆議院本会議を通過した。

(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案、(2)旧宮家の男系男子を養子として迎える案、という2つの案が『立法府の総意』として提出されました。しかし、最終的な法案には、全体会議で話し合われていない皇位継承のあり方などにも触れており、反発を呼んでいました。本会議では共産党のみが反対したものの、その他多数の賛成で可決されました」(全国紙社会部記者)

女性天皇・女系天皇への道を完全に断ち切った

 一方で、この決定に反対の意思を示した中道、みらいなどの野党議員も複数いた。自民党内部からも、慎重論が聞こえている。法案は参議院へと送られ、17日までに可決・成立する見込みだ。かつて安定的な皇位継承に関する検討本部の本部長を務めた中道改革連合の馬淵澄夫元国土交通大臣は危機感を募らせる。

「普通に考えれば、この改正案はありえません。“国民の理解”からかけ離れた制度を固定化することは、皇室にとって最大のリスクでしょう。旧宮家男系男子を養子にできる点までを認めていたはずの立法府の総意に対して、政府が勝手に踏み込み、その子が男子であれば皇位継承権を持つと書き込みました。皇族数の確保までが今回の論点だったのを、皇位継承まで閣法で拡大したのです。『立法府の総意』で決めた新たな器に違った中身を流し込んでいます。

 一方、世論が推す、愛子さまが天皇になることを是が非でも封じ込めようという内閣の意思が見てとれます。本質的な継承原理の議論を、期限も手続きもないまま制度の外に追い出し、女性天皇・女系天皇への道を完全に断ち切ったものです

麻生太郎氏の妹も“男系男子の養子”の養親候補に

 思い起こされるのは上皇陛下のビデオメッセージを発端とした「生前退位」。その際は特例法により皇室のあり方に手が加えられた。

「当時の安倍政権は圧倒的な力がありましたが、大島理森議長・川端達夫副議長がリードして立法府の総意を重んじるよう内閣に強く求め、最終的にその通り決しました。今回の強引な進め方とは、プロセスが全く異なります」(馬淵氏)

 批判を浴びながらも改正を目指す背景には、高市総理の思惑があると馬淵氏は指摘する。

高市総理は“戦後初の皇室典範本則改正”を成し遂げ、さらに憲法改正へと繋いでいきたいのでしょう。日本国憲法2条には『皇位は、世襲のものであつて』と明記されていますが、最終的にはここを典範記載と平仄(ひょうそく)を合わせることも考えているのではないでしょうか。今回の2つの案の見直し時期は30年後とされているため、制度が固定化され安定的な皇位継承問題の解を先送りしている間に、憲法改正まで一気に行くつもりではないでしょうか

 多くの疑問を残しつつも可決目前の本法案。成立を後押しした麻生太郎氏の動向も注目されている。

「麻生氏の妹は寛仁親王妃信子さまです。今回、養子の子が男子の場合、皇位継承権を与えることが盛り込まれましたが、養親候補の宮家には信子さまの三笠宮寛仁親王妃家も含まれるのです」(皇室担当記者)

 中道改革連合の野田佳彦前共同代表は特定の政治家が皇室に影響力を持つ状況を“(平安時代の貴族の)藤原氏のようになるのでは”と懸念を示したが、政治学者で、天皇や皇室の研究を専門とする明治学院大学の原武史名誉教授は、ほかの人物の名を挙げた。

麻生太郎氏の母方の祖父は元首相の吉田茂であり、昭和天皇に対して非常に忠実な臣という意識を持っていた人でした。吉田は、明治期に確立された君臣関係を『わが国古来の伝統』と見なし、歴史を貫く古代から連綿として存在してきた皇室の重みや存在感を重視しました。麻生氏もこのような祖父の考え方を意識しているように思います

 こうした思想に対し、原名誉教授は苦言を呈する。

皇族の“意思表明により道が開く”という前例はある

「しかし、その考え方は限界があります。日本国憲法では天皇の地位というものは主権の存する日本国民の総意に基づくとされているからです。どの世論調査を見ても女性天皇への支持は高いわけですが、今回の法案を押し通した場合、当然女性天皇の可能性はなくなります。愛子内親王が天皇になることもありません。そこに納得できない国民は多く、今までのように天皇が国民全体を統合する象徴ではなく、男系男子支持派と、女性天皇支持派の間に深刻な亀裂を生み出す存在になってしまいかねません

 だが、当事者である皇族方へのヒアリングは行われないという。結果、起こりうる、ある懸念とはーー。

「例えば、秋篠宮本人が“皇籍離脱したい”というお気持ちを表明することも不可能ではありません。想像もつかない方も多いと思いますが、前例はあるのです。'16年当時天皇だった現上皇が退位のお気持ちを表明しました。皇室典範で禁じられていることを、圧倒的な民意を得て、特例法で実現しました。秋篠宮は皇嗣という立場なので現行制度上は離脱できませんが“意思表明により道が開く”という前例はあるのです」(原名誉教授、以下同)

 こうしたリスクを冒してまで、男系男子にこだわる意図はどこにあるのか。

男系男子による皇位継承の先に見据えているのは、国民に寄り添う象徴ではなく、明治天皇や戦前の昭和天皇のような国家的なカリスマとして君臨する天皇の姿なのではないでしょうか。自民党は当然、改憲も見据えており、周辺諸国の地政学的なリスクが叫ばれる中で、国家の精神的・軍事的なシンボルを必要としているのかもしれません」

 皇室の存続だけでなく、政治家の思惑や国家のあり方そのものを揺るがす今回の法案。国民が愛する皇室の未来は、どこへ向かうのだろうかーー。

馬淵澄夫 元・国土交通大臣。現在は中道改革連合に所属。民進党時代には皇位検討委員会事務局長、立憲民主党時代には安定的な皇位継承に関する検討本部の本部長を務めた

原 武史 明治学院大学名誉教授。専門は日本政治思想史。『昭和天皇』『皇后考』『戦後政治と温泉』など著書多数

週刊女性2026年7月28日・8月4日号

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  • 男系男子を教義にしとる統一教会信者の高市政権が皇室典範改正したところで天皇陛下のご意向無視し麻生や森議長らが揃いクーデターや!
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