
ナオミさんの旦那さんの突然の訃報を聞き、ご近所の方々はみんなでナオミさんをなぐさめ支えていました。そして私の親しい友人も……。私のことはどうでもいいといった様子で、ナオミさんのもとにせっせと足を運んでいたのです。

両家の顔合わせを終えた帰り道、上機嫌の夫はナオミさんのことを「綺麗な人」だの「品のある人」だのと褒めちぎっていました。気に入りません。嫉妬の感情まで芽生えてしまい、ナオミさんへの恨みが抑えきれなくなったのです。

私は昔から地味な見た目で、自分の容姿にコンプレックスがありました。夫にも友人にも「綺麗」だなんて褒められたことは一度もありません。だからこそ「女は愛嬌」と思うようにして、頑張って笑顔で接客してきました。けれどあまりに夫がナオミさんの容姿を褒めちぎるから、嫉妬してしまったのだと思います。
贈り物の伝票に書かれたナオミさんの名前を見る度に、胸がチクッと痛んでその感情を思い出してしまって……。お返しはおろか、お礼の電話すらしたくもありませんでした。自分の心を守るのに必死で、まさかこんなことになるとは思っていませんでした。
|
|
|
|
