画像提供:マイナビニュース日本航空(JAL)とマリオット・インターナショナルは7月14日、旅行体験の向上を目的とする戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
今回の提携では、JALマイレージバンク(JMB)とMarriott Bonvoyの会員プログラムを連携。会員資格に応じたステイタスマッチや、上位資格の取得を後押しする特典を提供し、航空からホテル宿泊まで一貫した旅行体験の実現を目指す。
Marriott Bonvoyにとっては日本の航空会社との初の本格的な取り組みとなり、JALにとってもグローバルホテルグループとの初の戦略的パートナーシップとなる。
○Marriott Bonvoy会員に毎年最大4万FLY ONポイント
JALでは通常、毎年1月から12月までの搭乗実績や獲得したFLY ONポイントに応じて会員ステイタスが決まる。
今回の提携では、Marriott Bonvoy会員がJMBのアカウントを連携すると、Marriott Bonvoyの会員資格に応じてFLY ONポイントが付与される。上位会員ほど多くのポイントを受け取ることができ、JALの上級会員資格を取得しやすくなる。
JALの「クリスタル」は年間3万FLY ONポイントが資格取得の基準となるが、チタンエリートには3万ポイント、アンバサダーエリートには4万ポイントが付与され、条件を満たせばJAL便に搭乗する前からクリスタル以上の資格を取得できる。
上級会員資格を取得すると、ステイタスに応じて搭乗時のボーナスマイルや専用サービスデスク、優先キャンセル待ち、前方座席指定、優先搭乗、空港ラウンジ利用などの特典を受けられる。
○JMB会員はMarriott Bonvoyの上位資格を取得しやすく
一方、JMB会員は、FLY ONステイタスの有無にかかわらず、Marriott Bonvoyのエリート資格を通常より少ない宿泊数で取得できる。
一般のJMB会員は、JMBとMarriott Bonvoyのアカウントを連携した後、6カ月以内にMarriott Bonvoy参加ホテルへ6泊すると、シルバーエリート資格を取得できる。クリスタル会員は6カ月以内に4泊するとシルバーエリートに、サファイア会員にはシルバーエリート資格を毎年自動的に付与する。
JGCプレミア会員とダイヤモンド会員とダイヤモンドメタル会員はゴールドエリート資格を取得できる。さらに、一定の宿泊条件を満たすとMarriott Bonvoyポイントも付与される。
Marriott Bonvoyのエリート会員は、資格に応じて宿泊時のボーナスポイントやレイトチェックアウト、客室アップグレード、ラウンジアクセスなどの特典を利用できる。
レイトチェックアウトは、空室状況などの条件を満たした場合、ゴールドエリートでは午後2時まで、プラチナエリートでは午後4時まで利用できる。ゴールドエリート以上は客室アップグレード、プラチナエリート以上は対象ホテルのラウンジアクセスも利用可能となる。
今回の仕組みを端的にいえば、ホテルをよく利用するMarriott Bonvoy会員はJALの上級会員資格を取得しやすくなり、飛行機をよく利用するJMB会員はMarriott Bonvoyの上級会員資格を取得しやすくなるというものだ。
○「ポイント交換」から「ブースト型」の提携へ
発表会に登壇した日本航空 執行役員 マイレージ・ライフスタイル事業本部長の西田真吾氏は、JALのマイレージ事業について、航空利用時にマイルを付与する従来型のプログラムから、さまざまな企業とともに成長する「マイレージ・ライフスタイル事業」へと変化していると説明した。
JALは日本国内に強固な会員基盤を持つ一方、海外や訪日旅行者との接点はまだ少ないという。西田氏は、プログラムを持続的に成長させるには、グローバルな顧客基盤を持つ企業との提携が必要だとした。
両社は従来、マイルとポイントの相互交換を行っていた。西田氏は今回の提携を、その関係をさらに発展させたものと位置付け、「かなりのスピードでステイタスの階段を駆け上がっていただける」ブースト型の仕組みだと説明した。
「航空とホテル、それぞれの強みを掛け合わせることで、お客様の旅全体の体験価値を上げ、世界中のお客様を魅了したい」と述べ、JAL会員には海外旅行時のホテル特典などを、海外のMarriott Bonvoy会員には日本旅行時のJAL便やJALグループのサービスを体験してもらいたいとの考えを示した。
○マリオット「ロイヤルティプログラムの新たな基準に」
マリオット・インターナショナル アジア太平洋地区(中華圏を除く)チーフ・コマーシャル・オフィサーのジョン・トゥーミー氏は、同社が世界146の国・地域で1万軒以上の施設を展開し、100社以上のパートナー企業とロイヤルティプログラムのネットワークを構築していると説明した。
航空会社の分野では6社と優先的な提携関係を結んでおり、JALが新たに加わる。JALはMarriott Bonvoyにとって日本初の優先提携航空会社となる。
トゥーミー氏は、JAL便の利用とMarriott Bonvoy参加ホテルへの宿泊を組み合わせることで、一度の旅行中に双方のプログラムで特典獲得を進められると説明。「空の旅から宿泊まで、シームレスで一貫した体験を提供し、ロイヤルティプログラムの新たな基準を打ち立てたい」と期待を示した。(PREMIUM編集部)