
「養育費って……もらってる?」そんなカナエの言葉に、一瞬ドキリとしました。ここ1年ほど振り込みがないことは、カナエに知らせていません。けれどカナエは連絡もしてこない父親が、お金を払わないことなどお見通しでした。

「娘なら病院へ行くべきなのかな? 行きたくないって思う私は、冷たいの……?」カナエはそんなふうに迷っていたようです。自分が冷たいなんて絶対に思わなくていい。私はカナエをしっかり抱きしめ、その気持ちを肯定しました。
カナエは私がなにも言わなくても、的確に状況を理解していました。そして「いろいろ考えたけれど行きたいとは思えない」と、正直に話してくれました。
私はカナエが傷つくと思って、離婚時のトラブルや養育費の未払いなどは伝えていませんでしたが……。都合のいいときだけすり寄ってくる父親を手助けしたくはないと、カナエの中ではもう結論は出ているようです。いつまでも幼い子どもではないんだなと成長を実感させられました。
カナエは別に冷たくもなんともないです。私はカナエの気持ちを肯定し、「それは人として普通の反応だよ」と伝えたのでした。
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