写真 大丸松坂屋百貨店が、「行方不明展」や「恐怖心展」を手掛けてきたホラークリエイティブカンパニー 闇と、XRゲーム・アトラクションの開発を行う日本XRセンターとの協業で、オリジナルXRホラーアトラクション「迷界デパート〜終わらない記憶が彷徨う、無限の百貨店迷宮〜」を大丸東京店で開催している。会期は8月11日まで。入場料は2000円で、ローチケで前売券を販売している。
同イベントは、VRヘッドマウントディスプレイを装着して没入体験ができるフリーローミング型のホラーコンテンツ。4人までが同時にプレイできる。「深夜の従業員用エレベーターに乗ると、異世界に取り込まれてしまう」という都市伝説が囁かれる百貨店が舞台となり、来場者が新人の夜間警備員として深夜に従業員用エレベーターへと乗り込むところから物語がスタート。存在しないはずのフロアに辿り着き、不気味な売り場で起こる不可解な出来事を体験するストーリーとなっている。
イベント開催に先駆けて開催されたメディア向けの発表会では、5人組アイドルグループ「8° 世界が変われば、」のメンバーが実際に体験。参加者がバーチャルの百貨店内を歩き回りストーリーを進める様子を、発表会用に用意したモニターを使って披露した。
会場では、同イベントのヴィジュアルをデザインした記念グッズも販売。ロゴTシャツ(4400円)やトートバッグ(3300円)、アンブレラマーカー(1100円)、ステッカー(660円)などを揃える。
今回の取り組みの背景について、大丸松坂屋百貨店の林執行役員は、「J.フロント リテイリングでは、2024年から2026年度にかけての中期経営計画において、お客さまやパートナー企業、クリエイターと感動を共創していく”価値共創”リテイラーを目指している」とし、かつて松坂屋銀座店の屋上に動物園を開設したように、「百貨店が長年担ってきた、非日常のエンターテインメント体験を提供するという役割が、今回のXRアトラクションのオリジナルコンテンツ開発に繋がった」と説明。
VRアトラクションのマーケットについて、日本XRセンターの小林代表取締役 CEOは、「海外では急激に広がっていて、香港発の施設型VRスタートアップ Sandbox VRは世界で85店舗を展開している。特に気温が高く屋外で楽しむことが難しい国を中心に、百貨店やモールのような商業施設の出店が多い」と話し、日本にも勝機があると分析。「将来的には日本発のコンテンツを海外に広げていきたい」と話す。
イベントの企画にあたり、制作チームはクラウドファウンディングを実施。アトラクション体験チケットに閉店後の百貨店館内ツアーがセットになったリターンが好評で100人以上から支援を集め、目標を達成した。ホラー演出とシナリオを担当した闇の内山代表取締役社長は、「今回企画にあたりクラウドファウンディングを実施したが、ホラーコンテンツのファンを中心に多くの方から応援してもらうことで、大きな後押しとなった」と振り返り、「唯一無二の立地と百貨店という舞台、圧倒的な技術にファンの応援が加わったことで、素晴らしい内容になっている」とコメントした。
記者のひとこと 実際にアトラクションを体験したのですが、ただ怖いだけでなく、百貨店ならではのオリジナルストーリーと作り込まれた空間デザインを同時に楽しめました。初めてのXR体験でしたが、仮想空間の映像は想像以上にクオリティが高く、リアルな奥行きを感じられたのが印象的です。百貨店の催事フロアの一角にいることを忘れるような没入感のある体験でした。
◾️迷界デパート〜終わらない記憶が彷徨う、無限の百貨店迷宮〜開催期間:2026年7月16日(木)〜8月11日(火・祝)会場:大丸東京店 11階 催事場所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1営業時間:10:00〜20:00(最終入場19:45)入場料:2000円 チケット販売サイト 河合華子 (Hanako Kawai) FASHIONSNAP 編集記者 大阪府出身。同志社大学卒業後、メーカーの商品企画&PR、編集プロダクションを経てレコオーランドに入社。学生時代、交換留学で滞在したパリでファッションウィークに出会い、ファッションエディターの仕事に関心を持つ。フランスのエスプリが息づくライフスタイルが理想。