夏バテではなく「がん」の初期症状かも……暑い季節に見逃しがちな意外な不調とは【医師が解説】

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2026年07月17日 20:50  All About

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【医師が回答】暑い季節に食欲不振やだるさが続いても、つい「夏バテ」で片付けてしまいがちです。しかしそれらの症状は、胃がんの初期症状かもしれません。見分けるポイントを解説します。(※画像:Shutterstock.com)

Q. 夏バテのせいか食欲が全くわかず、体重が2kg減りました。病院に行くべきでしょうか?

Q. 「夏バテのせいか食欲が全くわかず、1カ月ほどで体重が2kg減りました。暑さに強い方だと思っていたので、このようなことは初めてです。特に悩みなどはなく、明らかな不調や異変もありません。食欲不振や体重減少だけでも、病院に行った方がいいのでしょうか? 涼しくなるまで様子見でも問題ありませんか?」

A. すぐに病院へ行くべきとも言えませんが、注意すべきサインもあります

例年にも増して、今年は暑さの厳しい夏になるようです。「夏バテ」になる人も増えるでしょう。いわゆる夏バテで食欲が落ちてしまうことは、珍しいことではありません。

暑さのために食欲不振になると、そうめんやざるそば、冷やしうどんなどの冷たい麺類などで簡単に食事を済ませてしまうことも増えるでしょう。冷たいお茶やアイスコーヒー、ビールなど、体を冷やす飲み物をとる機会も増えると思います。冷たい飲み物や食べ物で胃腸が冷えると、さらに食欲がなくなり、また簡単に食べやすい冷たいもので食事を済ませてしまう……という悪循環に陥るケースも少なくありません。

こうしたよくある夏バテによる食欲不振の場合は、意識的に温かいお茶や麺類をとるとともに、夜は半身浴で体をしっかり温めるといった工夫をすることで、次第に食欲は改善していくものです。

しかし、生活習慣を改善しても食欲不振がよくならない場合や、長期間にわたって食欲不振が続き、体重減少が見られる場合、様子見をし続けるべきではないでしょう。一度、内科の医師に相談することをおすすめします。単なる夏バテではなく、胃がんなどの初期症状として、食欲不振や胃もたれ、体重減少の症状が現れることがあるためです。

何となく不調が長引いていると感じるなら、「そのうち治るだろう」と自己判断で片付けず、早めに医療機関を受診することが大切です。

・冷たい麺類・飲み物を控え、温かいお茶や食事を意識的にとる
・夜は半身浴で体をしっかり温める
・生活習慣を見直しても食欲不振が改善しない場合は内科を受診する
・体重減少を伴う食欲不振が長引く場合は特に注意する
・「いつもと違う」と感じたら自己判断せず医師に相談する

同じ食欲不振でも、原因は1つとは限りません。「季節的に夏バテに違いない」と決めつけず、体重減少が続くような場合は、自分の体を守るためにも早めに医療機関に相談してみましょう。

狭間 研至プロフィール

大阪大学医学部卒。日本外科学会 認定登録医。大阪大学医学部付属病院、大阪府立病院などで外科・呼吸器外科診療に従事した後、現在は地域医療の現場で医師として診療を行う。ファルメディコ株式会社 代表取締役社長。医療法人嘉健会思温病院理事長。外科医、地域医療、薬局運営の豊富な経験から、医療と患者さんの橋渡しとなる分かりやすい医学情報発信を行っている。
(文:狭間 研至(医師))

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