ジョバンニ(撮影:高橋正和) 今週の日曜日は、小倉競馬場で小倉記念(GIII)が行われます。
00年以降の小倉記念はハンデ戦で定着しており、荒れる重賞としてイメージされている方もいるのではないでしょうか? 実際、過去10年の小倉記念は6番人気以下が4勝、2着3回、3着4回と活躍しています。
ただし、過去10年の小倉記念で5番人気以下の馬が総崩れになったケースは1度だけで、基本的には人気馬と人気薄を絡めた馬券が狙い目と言えます。昨年の小倉記念は9番人気のイングランドアイズが優勝していますが、2着と3着は5番人気以内の馬。22年は10番人気ヒンドゥタイムズが2着に激走していましたが、勝ち馬は2番人気で3着馬は1番人気となっています。
人気薄の激走が目立つレースではありますが、穴馬ばかりに注目するのではなく、人気馬でも期待が持てそうな馬については高く評価する必要がありそうです。ちなみに、今年の小倉記念で上位人気が予想されるのはジョバンニ、ジーティーアダマン、ガイアメンテ、タガノアビー、レーゼドラマ。このあたりの馬も好走する可能性は高そうですし、しっかりとした根拠に基づいて各馬の取捨は選択していきたいところです。
そんな小倉記念で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆能力通りなら勝ち負け必至
今週の小倉記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるジョバンニでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
ジョバンニは24年のホープフルS(GI)でクロワデュノールの2着に入った実力馬。昨年は同世代の一線級相手だった皐月賞(GI)でも4着と善戦。今年の4歳世代はハイレベルだと言われていますが、ジョバンニはハイレベル世代の中でも上位に位置する馬と言えます。
しかし、意外にもこれまで重賞は未勝利。前述したホープフルSや皐月賞以外でも神戸新聞杯(GII)や今年の金鯱賞(GII)などで上位に顔を出していますが、重賞タイトルにはあと一歩届いていません。
なかなか重賞を勝ち切れていないのは、強敵相手のレースばかりだったことが要因として考えられます。昨年の皐月賞以降に出走したのはすべてGII以上のレース。GIやGIIはハイレベルな馬が出走するレースですし、そこで勝利を挙げるのは簡単なことではありません。
今回は24年の京都2歳S(GIII)以来のGIIIへの出走。近走に比べると相手関係は楽になっている印象ですし、ここは重賞初制覇の大チャンスと言えそうです。そんな中、引いた枠順は8枠17番。外目の枠で不利に見えますが、本馬にとっては恵みの枠になりそうです。
これまでのジョバンニのレースを見ると、器用さに欠けるレースが多くあります。昨年の菊花賞(GI)は内枠で内をロスなく立ち回っていましたが、馬群が密集する形で後手後手の競馬。直線も抜け出すのに手間取るシーンがあり8着に敗れています。今年初戦となったAJCC(GII)も内目の枠で馬群に包まれる苦しい競馬。4コーナーでは最後方近くまでポジションを下げる競馬で7着と人気を裏切っています。
一方、前走のクイーンエリザベスII世C(G1)は大外枠から発走で5着。勝ったのは日本でもGI優勝の実績があるロマンチックウォリアー。そして2着は昨秋のGIで活躍したマスカレードボールとハイレベルなメンバー相手。その馬たちを相手に直線は一旦先頭に並びかけようかという見せ場十分の走り。最後は上位馬の決め手に屈しましたが、勝ち馬と0.5秒差なら悲観する結果ではありません。
本馬は器用さや速い脚に欠けるタイプで、馬群に包まれる形だと力を出し切れないのかもしれません。外目をスムーズに走れば世界の強豪相手にもヒケを取らないパフォーマンスが可能。今回の小倉記念で引いた枠は大きなプラス材料になりますし、力通りに走れれば悲願の重賞タイトルを獲得できるのではないでしょうか。