【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬
【ニューアプローチ】
名種牡馬ガリレオの初期の代表産駒。英ダービーをはじめ5つのG1を制覇しました。2008年の英チャンピオンSで記録した2分00秒13というレコードタイムは18年後の現在も破られていません。母パークエクスプレスはフィーニクスチャンピオンS(現愛チャンピオンS)の勝ち馬。本馬の半兄に高松宮記念を勝ったシンコウフォレストがいます。
英2000ギニーなど4つのGIを制覇したドーンアプローチが代表産駒で、他にマサー(英ダービー)、タレント(英オークス)、マックスウィニー(愛2000ギニー)などを出しています。日本ではダーリントンホールが共同通信杯を勝ち、ベストアプローチが青葉賞で2着となっています。ガリレオの仔ですがスピードに強味があり、日本の高速馬場にも適応しています。ドーンアプローチはポエティックフレアの父です。
母の父としてはルガル、バスラットレオンなどを出しています。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「北米種牡馬ランキングでなぜノットディスタイムが首位に?」
2024年13位→2025年2位と、ジャンプアップしてきた新進気鋭の種牡馬なので、不動の王者イントゥミスチーフの牙城をいずれ脅かす存在になるのでは――と、生産界では考えられていました。2026年は年の半ばを経過しても首位をキープ。「いずれ」どころかすぐにでも王朝交代する勢いです。
ノットディスタイムが首位の座につくことになった最大の功労者はマグニテュード。今年に入り、レイザーバックH(G3)→ドバイWC(G1)→ステーブンフォスターS(G1)と3連勝。830万ドルあまりを稼いでいます。とくにドバイWCの1着賞金は696万ドル(約11億円)と莫大で、ノットディスタイムの躍進はこの賞金に負うところが大です。