消費が減る35℃の壁 企業の“新たな暑さ対策”…データで見る「増える消費・減る消費」【Nスタ解説】

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2026年07月22日 20:55  TBS NEWS DIG

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連日厳しい暑さが続き、各地で40度以上の「酷暑日」も記録しています。こうしたなか、新たな暑さ対策を打ち出して夏を乗り越えようとする企業も出てきています。

【写真で見る】企業の新“暑さ対策” カフェで塩分タブレット配布・プールにユニクロ自販機など

“消費が減る35℃の壁”「無料シャーベット」や「クーポン」を配布する企業も

井上貴博キャスター:
これだけ暑くなると経済にはマイナスといわれています。売上が落ちる商品や売上が伸びる商品には、どのようなものがあるのでしょうか。

第一ライフ資産運用経済研究所の主席エコノミスト・星野卓也氏によると、「暑さで消費に変化が起きる」そうです。

一昔前までは、暑いと消費が伸びて、経済にプラスになるといわれてきました。

そのため、気温は高くても35℃くらいであれば消費活動は活発になっていましたが、今や35℃を超えるのが日常茶飯事なため、消費活動が一気に冷え込んでしまっているということです。

そこで企業はあの手この手を打っていて、例えば、大手百貨店では次のような取り組みをしています。

▼松屋銀座
無料シャーベット
日本気象協会の当日の予想最高気温(中央区)が37℃以上の場合、ビアガーデン利用者限定で配布

▼大丸東京店
100円引きクーポン(アプリ会員に1000円以上で利用できるクーポン ※発券当日限り有効・一部除外売場あり)
気象庁の翌日の予想最高気温(東京)が35℃以上の場合、アプリ会員限定で配布
→2025年は2万8000枚以上利用

井上キャスター:
ほかにも、営業時間を変えるという策を始めたのがスーパーです。

いなげや、マルエツではサマータイム営業を実施しています(一部の店舗のみ)。

▼いなげや(8月末まで)
オープン時間を30分前倒し 午前10時→午前9時30分

▼マルエツ(9月末まで)
オープン時間を1時間前倒し 午前10時→午前9時

早めの時間帯からお客さんに来てもらおうという取り組みをしています。

さらに、PayPayほけん「熱中症お見舞い金」(2022年から提供)というものもあります。期間選択型プランで、1日の利用から可能で、1日料金が100円からです。

熱中症になった場合、▼点滴治療・保険金1万円、▼1泊2日以上の入院・保険金3万円がおります。

2026年は4月にサービスを開始し、すでに7万件を超えているそうです(7/14時点)。

自分だけではなく、子どもや高齢者など、家族の分も契約可能です。

そのため、例えば、子どもの部活の日に「予想最高気温が高くなりそうだな」という時に、1日だけ加入することもできるサービスです。

経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
隙間のニーズをしっかり捉えて、消費者の動向をビジネスに変えているのは素晴らしいなと思います。一般的に夏になると、映画館や水族館、ミュージアムのような涼しいところに滞在して、そこで消費が流れることもあります。

猛暑で何が売れる? データで見る「増える消費・減る消費」

井上キャスター:
ABC経済研究所の熊野英生代表エコノミストによると、7・8月の最高気温が高い時の「食料品」の消費は次のようになっています。

増える
1.他の飲料(スポーツドリンクなど)
2.茶類
3.一般外食
4.牛乳
5.酒類

減る
1.塩干魚介
2.卵
3.パン
4.調味料
5.魚介練物

井上キャスター:
7・8月の最高気温が高い時の「食料品以外」の消費は、以下のようになっています。

増える
1.男性用シャツ・セーター
2.他の被服(帽子など)
3.女性用下着類
4.冷暖房器具
5.男性用下着類

減る
1.教養娯楽用耐久財(テレビ・パソコンなど)
2.一般家具
3.保健医療用品・器具
4.教科書・学習参考教材
5.ガス代

消費が増える第4位の「冷暖房器具」は値が張ってしまうため、テレビやパソコンなどを今、買うのは控えようという考えになることから、電子機器の売り上げが減るといった相関関係も見えます。

23日は名古屋で最高気温40℃か その後は暑さが落ち着く可能性

坂口愛美気象予報士:
23日もエアコンがなくてはならない、危険な暑さが続きそうです。

【7月23日(木)の各地の予想最高気温】
札幌 :30℃ 釧路:24℃
青森 :29℃ 盛岡:29℃
仙台 :33℃ 新潟:31℃
長野 :34℃ 金沢:33℃
名古屋:40℃ 東京:37℃
大阪 :38℃ 岡山:38℃
広島 :35℃ 松江:34℃
高知 :35℃ 福岡:35℃
鹿児島:35℃ 那覇:32℃

名古屋は予想最高気温が40℃で、酷暑日予想となっています。また、最新の17時予報では、京都も予想最高気温が40℃となる見込みです。

東京37℃、大阪38℃と本当に厳しい暑さが続きますが、全国的に見ると、この危険な暑さは23日までとなりそうです。

この先、変化が出てきそうです。

23日(木)は、二十四節気の1つ「大暑」です。一年で1番暑い時期に差しかかってきますが、この暑さの要因の1つが「太平洋高気圧」です。とにかく勢力が強く、日本列島が広く覆われる見込みです。

25日(土)の予想天気図からは、日本の南だけではなく、北にも高気圧が出てきたことが分かります。

涼しく、湿った空気を持った「オホーツク海高気圧」が張り出してくることによって、太平洋高気圧の勢力が弱まってきます。

一年で1番暑い時期なので、太平洋高気圧のベースは高いのですが、冷たい空気も流れ込んでくるため、ここまでの危険な暑さは少し和らいできそうです。

西日本は24日、25日くらいまで厳しい暑さが続きますが、次第に猛暑日も少なくなってくる見込みです。

東京の26日の予想最高気温は29℃で、久しぶりに30℃を下回ってきそうです。

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<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト
日本金融経済研究所代表理事

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