
仕事での寝坊は誰しも青ざめるものだが、それが鉄道会社の始発業務となると、考えただけでも背筋が凍る。
現在、年収1300万円を稼ぐ東京都の50代の男性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産)が新卒で入社したのは、ある地方の鉄道会社だった。
「今では考えられないことだが、当時は終電が出る前から駅の助役が酒を飲んでいるような状態だった」
と驚きの実態を回想する。その当時、新人は基本的に大きな駅で業務につき、終電で宿泊先の小さな駅へ移動したというが、そこでも酒の付き合いが待っていた。(文:篠原みつき)
「指令所からの朝の点呼にも間に合わず」
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当時の過酷な勤務を、男性はこう振り返る。
「当然、宿泊先の駅でも助役からお酒をいただくことになる。助役は終電が出る前から飲み続けているため、当然深酒になる。そのため始発前には起きてこない。新人だった私も、緊張や疲れから寝坊してしまうことがあった」
始発業務に当たる部下に酒をすすめる上司もやばいが、起きるべき時刻にすっかり爆睡していた男性。目を覚まさせたのは、アラームの音ではなかった。
「指令所からの朝の点呼にも間に合わず、利用客に起こされて慌てて券売機などを立ち上げ、営業開始の準備を進めるが間に合わない」
利用客に起こされるという鉄道員として致命的な大失態だが、その後の対応も今の感覚からすれば驚くほど大雑把だ。
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「結局、利用客にはそのまま乗車してもらい、乗務員から切符を購入してもらうという形になった」
今なら大炎上しそうな話だが、当時の地方ではこれくらい適当な運用でも現場が回ってしまう時代だったということだろう。
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