"暑い街"で有名な熊谷でウーバーイーツ配達チャレンジ【チャリンコ爆走配達日誌】

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2026年07月23日 07:10  週プレNEWS

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真夏のある日、熊谷市でウーバーイーツの配達に行ってきました


真夏のある日、熊谷市でウーバーイーツの配達に行ってきました

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第160回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

【写真】熊谷駅前にある八木橋百貨店前の温度計

* * *

暑さがいよいよ本格化してきました。各地で最高気温35度以上の猛暑日が続き、今年から最高気温40度を超える日につけられる「酷暑日」を記録する地域も出てきました。

以前、軽く触れましたが、ウーバーイーツ自転車配達員の私はヘルメット着用の努力義務化が始まった2023年の夏の日中、配達中にまっすぐ歩けなくなり、身に危険を感じてから、夏場は日中の配達を控えていました。

ですが最近は猛暑対策グッズが進化。ホームセンターには顔や首などを冷やすアイテムがずらりと並び、ワークマンなどではファンのついたジャケットも多数販売されています。

夏の日中は、猛暑になる特別報酬(通称・猛暑クエスト)が出ることもあります。その上、24年から始まったピック・パック・ペイ(通称・PPP)と呼ばれる買い物代行の注文が増える時間帯は午後3時前後。暑さのピークと重なります。

ならば、グッズを買い揃えて対策をとれば、昼間に効率よく稼げるのでは? そんなわけで、ジャケット(5000円)、ファン(4800円)、バッテリー(1万1000円)、ネッククーラー(2000円)、首や頭に巻くひんやりするペーパータオル(500円)、保冷ジェル(500円)、イボ付き軍手(150円)と、暑さ対策費2万3950円を投じて、夏の暑さで有名な埼玉県熊谷市へ、ウーバーイーツの配達に行ってきました。


熊谷市の中心部にある八木橋百貨店前の温度計

この日の熊谷の予想最高気温は34度。暑い日ほど稼働する配達員は減り、注文数は増えると思われます。ウーバーイーツから配達員に支払われる報酬は需要と供給のバランスで決められるので、猛暑クエストが出なくても高額の報酬が期待できます。

ヘルメットの下に自宅から凍らせて持ってきた保冷ジェル、首にネッククーラー、手に指先の部分を切り取ったイボ付き軍手を装着。そしてファン付きのジャケットを着用して午前10時30分、昼食の配達依頼が多い時間帯に熊谷の市街地にある八木橋百貨店前で配達スタート。この百貨店から熊谷駅前にかけてのエリアに店が多いので、そのあたりを自転車で走ります。

ネッククーラーを巻いているので首の周りはひんやりするのですが、背中などのジャケット内部は思ったほど涼しく感じず、軽く汗ばみます。そこでネッククーラーを外してみると、背中の部分が涼しくなりました。


ファン付きジャケットを装着

ファン付きジャケットは腰のあたりについているファンから服の内部に空気を取り込みます。そして、内部に入った空気は袖と襟のところから抜けていく構造になっているので、脇の下と首からけっこうな風が出ます。この風の流れで体を冷やすので、ネッククーラーを巻いていると風の通りが悪くなり、冷やす効果が下がるようです。ネッククーラーの代わりに、ひんやりペーパータオルを首に巻き付けると効果抜群でした。

ヘルメットの下に仕込んだ保冷ジェルは、湿度が高かったこともあって結露でびしゃびしゃに。おでこのあたりから水が流れ出して、目に入ってきたので15分ほどで外しました。

手は汗だくとなりましたが、イボ付き軍手を着用しているのでグリップ力が高く、自転車のハンドルをつかんでいても滑ることはありません。素手だと汗で滑ることがあるので軍手を使って大正解です。指先の部分を切っているのでスマホの操作もスムーズです。

購入したジャケットは、空気が入ると派手に膨らむタイプではないのですが、しっかり空気の流れができていて、自転車を漕いでいる間は汗をかくことはありません。冷房の効いた部屋にいるような快適さはありませんが、30度を超える暑さの中、自転車を漕いでいるのに汗をかかない程度に過ごせるのはすごいことだなと。ちなみにズボンのほうは汗でしっとりしています。

このような感じで、グッズ効果で暑さ対策はバッチリなのですが、肝心の注文がありません。自転車を漕ぎ続けても体力を消耗するだけなので、マクドナルドやバーガーキングに近いベンチで待機することにしました。

待つこと30分、ようやく入ってきたのはマクドナルドからの320円の依頼。配達を終え、同じ場所に戻って待つこと30分。入ったのは333円の依頼。再び戻って45分待ったのちに入ったのは537円の2件同時配達。

暑くて外に出たくないような気温なのですが、自転車配達員の私に依頼がなかなか回ってきません。しかも金額も渋いものばかり。

そうこうしているうちに午後3時。昼食時のピークの時間帯が過ぎ、配達員が休憩に入りやすい時間に。この時間が暑さもピークとなるので、ここから巻き返しをと思ったとき、これまでフォーンと音を鳴らして空気を取り込んでいたジャケットからファンの音が止まりました。

ファスナーを開けてバッテリーを見ると電池残量の表示に「0」の数字が。

ジャケットの下はTシャツだけなのでジャケットを脱げば動けるだろうと思い、脱いでベンチで待機していると、汗が吹き出してきて止まりません。ネッククーラーも保冷ジェルも冷たさを失っていて、ひんやりペーパータオルも使い切っていました。

これ以上続けるのは危険だと感じ、熊谷での配達は終了。4時間ほどで1590円しか稼ぐことができませんでした。

埼玉や千葉などで配達する方に聞くと、郊外のエリアは10kmを超えるような長距離の配達が多く、短距離の配達が少なめ。自転車配達で稼ぐのは難しいとのことでした。

目論見通り稼ぐことはできませんでしたが、ファン付きジャケットの効果やバッテリーがどのくらい持つのかはわかったので、この夏は猛暑の中、都内で稼いでみようと思います。

文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明

このニュースに関するつぶやき

  • 配達御苦労様ですと、見かける度思いますが、お願いする程懐事情良くないので、家庭の困窮は使い道の不具合なんだなと感じています。
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