
スピード違反事件に加え、秘書給与の “ピンハネ疑惑” まで浮上した「れいわ新選組」の山本太郎氏が、7月9日、代表辞任と政界引退を表明した。
山本氏は1月、病気療養を理由に衆院議員を辞職していたが、党代表の座にはとどまっていた。それだけに、今回の引退表明は、事実上の “完全撤退” と受け止められている。しかし、永田町関係者をさらに驚かせたのは、共同代表の大石晃子氏まで同時に離党を発表したことだった。
「山本氏は、当面、政界復帰はないと周囲に語っているようです。れいわ新選組はよくも悪くも山本氏の “個人商店” でした。31日には代表選をおこない、新代表選出とともに党名変更まで視野に入れた “脱山本” 路線へ進むと見られます。
ただ、山本氏だけでなく、右腕の大石氏まで去るとなれば、山本カラーを消すどころか、党の原型そのものがなくなってしまうでしょう」(政治部記者)
大石氏は、大阪府庁出身の元地方公務員であり、政治活動をおこなうまでの詳細は長く語られてこなかった。大石氏を古くから知る人物が、こう振り返る。
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「大石さんの名前を全国区にしたのが、2008年、大阪府知事に就任したばかりの橋下徹氏との “公開対話” でした。
テレビカメラが回るなか、突然立ち上がり、『どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか!』と橋下氏を厳しく追及。勢いに押された橋下氏が一瞬言葉を失った場面は大きな話題となり、“大阪のジャンヌ・ダルク” と言われたこともあります。
それから10年ほどたった2018年、大阪府庁を退職し、本格的に政治家への道を歩み始めます」(同)
大石氏は、2019年、大阪府議選に無所属(社会民主党・新社会党推薦)で立候補するも落選。2020年、れいわ新選組の衆院大阪5区の候補予定者として活動を始めた。
今回の離党に関して、「今後の党の方針に納得いかなかったからだ」と指摘する声がある。
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「今回、大石氏が山本氏と歩調を合わせるように党を去った背景には、“立憲勢力” との関係変化があります。政界では、中道系議員や旧立憲系議員を糾合する新たな政治勢力の誕生が取り沙汰されています。有力なのは枝野幸男氏が結成した『立憲ネットワーク』ですね。
じつは、参議院に5人の議員がいるれいわにも、共闘関係を求める声があるんです。仮にれいわが『立憲ネットワーク』に近づくとしたら、大石氏は中道路線に舵を切る党の姿勢を受けいれられないと考える人は、少なからずいるでしょう」(永田町関係者)
山本氏の引退、大石氏の離党。党のコアメンバーが同時に舞台を去ることで、「れいわ新選組」は結党以来、最大の転換点を迎えることになりそうだ。
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