
アジサイにスーパーで販売されている焼きミョウバンを与えて、変化を検証していく動画がYouTubeで話題です。投稿は記事執筆時点で3万7000回以上再生され、「めっちゃ綺麗」「目から鱗」「勉強になりました」と注目を集めています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「こま園芸 実験ノート (@komagardening)」。普段は投稿主のこまさんが趣味の園芸を楽しみながら、さまざまな検証を行う様子を投稿しています。
今回話題を呼んだのは、梅雨の風物詩であるアジサイの花を青くする方法を検証した動画です。アジサイは土壌の酸度(pH)によって花の色が変わることが知られていますが、酸度を調整するだけでは花が青色にならないことがあるようで……?
店頭で販売されているアジサイは母の日向けの贈り物が多く、ピンク色のものが人気だけれど、こまさんは青いアジサイに引かれてしまう傾向があるのだとか。
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そのため2024年4月には自分用の青いアジサイを購入して、早速植え替えましたが……なぜか青色だったはずの花が、あっという間に紫色になってしまったのです。そこから「青いアジサイはなぜ青いままではないのか」と思い、さまざまな検証を行うことになったのでした。
アジサイの花は培養土の酸度(pH)で色が決まり、アルカリ性では赤みが強く、酸性では青みが強くなるといわれています。そのため植え替える際は酸性用土のピートモスと鹿沼土を使ったにもかかわらず、紫色になってしまったのだとか。そこでいろいろと調べたところ、その理由が「アルミニウムが足りなかったから」であることが分かったのです。
しかしアルミニウムを与えるとしたら、どのようなものを使えばいいのでしょうか。実はアルミニウムはスーパーなどで販売されている、漬物の色を鮮やかにする用途などで使われる「焼きミョウバン」に含まれています。食品添加物であり、人間が食べても問題ないものに含まれているのはうれしいですね。
アジサイはその特殊な性質から、用土を酸性にした上で十分なアルミニウムがないと、完全な青色にならないとされています。本来の花の色はピンク色であり、アジサイに含まれる「デルフィニジン」というアントシアニンと十分な量のアルミニウムイオンが結合することによって、はじめてあの独特な青色になるのだとか。
なお、火山大国である日本は酸性の土壌が多く、アルミニウムが自然と存在することも多いとのこと。また酸性用土である鹿沼土にもアルミニウムが含まれますが、購入した直後の鹿沼土はまだ結晶が硬く、アルミニウムが溶け出しづらいようです。
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ここで、こまさんが2024年にあるキャンペーンでいただいた「ラグランジア」という品種のアジサイを見せてくれました。このアジサイは1年目にはピンクになってしまったけれど青アジサイ専用の用土で植え替え、青アジサイ専用の肥料も使ったところ、見事な青色になったのだとか。
ここからは農家の方が青アジサイを作る過程を参考にしたという、「花芽ができる時期」と「花が咲く前の時期」に10日に1回ミョウバン水を与えて、アジサイを青くする方法について説明してくれます。
焼きミョウバンは冷水に溶けづらい性質があるため、60〜80度のお湯でしっかり溶かしてから水で1000倍に希釈します。またアジサイに与える際は先に十分水を与えてから、ミョウバン水を与えるようにしてください(10号鉢の場合はペットボトル1本・500ミリほど)。
ここでミョウバン水は強めの酸性であることから、アジサイの根に影響がないのか心配になる人もいることでしょう。こまさんが事前にpH試験紙を使って確認したところ、ミョウバン水のpHは青アジサイ用の用土と同じpH5でした。しかし酸性が強いことは確かなので、水を与えてからミョウバン水を与えるという方法にしたそうです。
理屈や方法は分かりましたが、実際にこの方法を使ってアジサイの花の色を青色にできるのでしょうか。まず1つ目の検証として、真っ白なアジサイにミョウバン水を与えた結果を見せてくれました。このアジサイは差し芽株で増やし、ピートモスと鹿沼土、有機肥料を使って育てたものです。
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白いアジサイに10日に1回ミョウバン水を与えたところ、花の色がうっすらと青い色に染まりました。もともとあまり葉っぱが育っていなかったため青アジサイの肥料も与えましたが、これはミョウバン水も効果があったと考えてよさそうです。
続いて濃い紫になってしまったアジサイにミョウバン水を与えた結果を見せてくれましたが、こちらは青色にはなりませんでした。紫色のアジサイは用土がきちんと酸性になっていない可能性があるので、土からやりなおす必要があるのかもしれません。
今回の調査・検証の結果、青いアジサイを作る上で重要なポイントが「花芽ができる時に用土の中にアルミニウムが溶け出しているか」という点にありそうなことがわかりました。こまさんは紫色になったアジサイが元の青色に戻るのか、引き続き実験をしていこうと考えているそうですよ。
なお、こちらの動画はあくまで個人的な検証であり、焼きミョウバンの使用を推奨するものではありません。また焼きミョウバンは食品添加物であり、園芸専用に開発・保証された資材ではないため、アジサイを青くする肥料・土壌改良材として第三者に販売・譲渡しないでください。
投稿主のこまさんは農業の専門家や有識者ではなく、あくまで個人の趣味として日々の園芸を楽しんでいます。動画内の検証結果についても特定の環境下における個人の実践記録であり、科学的根拠や再現性を保証できるものではありません。あくまで一園芸ファンによる「個人の趣味・実験の記録」として、参考にしてみてくださいね。
この投稿に対し、YouTubeでは「めちゃ勉強になりました!花芽ができる時期って今じゃないですか!! 早速取り掛からないと」「我が家の地植えしている紫陽花も、赤紫です。私も昨年ミョウバンをそのまま撒きましたが、今年もまたしても赤紫でした。そのまま撒いたのがあかんかったんやと分かりました。ありがとうございます。今年こそはミョウバンをお湯で溶かしてから水やりします」「知らないことばかりで、勉強になりました」などの声が寄せられました。
こまさんはYouTubeチャンネル「こま園芸 実験ノート (@komagardening)」で情報を発信中。日々園芸を楽しみながら、さまざまな検証を行う様子を見ることができます。
動画提供:YouTubeチャンネル「こま園芸 実験ノート (@komagardening)」
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