「数十円多く払わせる男」と結婚できる? 再婚目前の40歳バツイチ女性を悩ませる「お金の違和感」

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2026年07月25日 22:10  All About

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再婚を望む40歳のバツイチ女性は、婚活で知り合った男性と交際をスタート。結婚を見据え、互いをもっと知るため一泊旅行へ出かけた。しかし、その旅で浮かび上がったのは「お金の価値観」の決定的な違いだった。女性が最後に下した決断とは。※画像:PIXTA
結婚を考える場合、経済的な感覚が合うかどうかは重要だ。浪費家なのか倹約家なのか、自分の好きなことにはお金をつぎ込むのか、いつでも他人のために使おうとするのか。ぴったり合うことはないとしても、その感覚が違いすぎると生活をともにするのは難しい。

やはり再婚したい

再婚に向けて婚活にいそしむカナさん(40歳)。20代での結婚は、相手が家庭をもったという意識が薄く、3年たたずに破綻した。

「結婚後も週末は男友達とバイクでツーリング、バイクにお金をつぎ込むけど生活費はろくに出さないという人で。趣味に生きているのは知っていたけど、あそこまでとは思いませんでした。食費が足りないと言ったら、『あ、じゃあオレ、実家で食ってくる』とその後、しばらく実家で食べていたような人。

思い出すと笑っちゃうけど、そんな状態なら食事を用意するのも無駄だから、私は私で残業しては社食を食べて帰宅する日々でした」

その後は、結婚なんて向いてないのかもしれないと思い、恋愛しても結婚話が出ると逃げるようになっていた。だが、ここ2年ほど、やはり再婚したいという思いが強まってきたという。

「正直言って、一人でもなんとか食べてはいけますが、二人ならもう少し生活に余裕が出る。趣味が同じ人だったら一緒に楽しめるし、例えば地震があったりしたときも互いに励まし合ったりできるのではないかと。金銭的にも精神的にも、一人より二人の方が心強い気がするんですよね」

ごく普通の会社員であるカナさんと同じくらいの収入があるなら、世帯収入は1000万円に近くなる。

「郊外だったら中古のマンションが買えるのではないか。賃貸だとしても今より楽にはなります。私と同じような人生を送っている男性、いないかなと思っていました」

同世代の男性と付き合うように

マッチングアプリを駆使し、婚活パーティーにも出かけて頑張ったかいがあり、年齢も収入も、そして「バツイチ子どもなし」ということも似ている男性と付き合うようになった。会ってみると感じがよく、お茶から食事へとデートが進んでいった。

「ただ、彼は会計時、必ずバーコード支払いにするんです。『ポイントがつくから、いい?』と言われて嫌とも言えず。割り勘分は言われた額を私が彼の支払いアプリに送るんですが、なぜかいつも端数を私に払わせる。たかが数十円だからいいんですけど、なんとなくもやもやするんですよね。友達に言ったら『セコいよ、その男』って」

だが、2カ月後のカナさんの誕生日には高級レストランを予約、ごちそうしてくれた。節約できるところはしながら、出すところはドンと出す。そういうタイプなのだろうとカナさんは判断した。

「結婚」という言葉が出るようになって

さらに数カ月後、結婚を考えたいと彼の方から申し出があった。そう言われるとカナさんもうれしかった。もっと互いを知りたかったので、一泊旅行を提案した。

「近場にドライブがてら行って、美術館などを見つつおいしいものでも食べてと私は考えていました。でも美術館に入るとき、彼が『ここ、お金いるの?』と嫌そうな顔をしたんですよ。さらにその土地ではあまりバーコード支払いができなかったので、ほぼほぼ私が現金やカードで支払いました。

なにげなく『割り勘分、どうしようか』と言ったら、『結婚するんだからいいじゃない』って。彼は私の誕生日以外、割り勘分を請求してこなかったことはないんです。旅費はいつものデート代より高い。それなのに割り勘にする気がなくなっているってどういうことなのだろうと驚きました」

嫌な予感がしたし、彼女自身、この旅で彼のお金の感覚が少し信じられなくなっていた。もし結婚したら、家計はどうするとやんわり聞いてみると「折半がいいな」という返事。

互いに共有の財布を作って入れる方式なのか、あるいはかかった費用を折半するのかと尋ねると、「スマホで買い物した分を共有しておいてあとで精算すればいいよ」と。さらに、「僕はほとんど植物性のものでいいから、肉なんてめったに食べないし」という一言が気になったそう。

お金の使い方は生き方に直結する

「彼は菜食主義ではないけど、肉は食べても食べなくてもいいやというタイプでした。結局、食に興味がない。デートのときはそれなりに食べていたけど、確かに味についての感想はほとんどなかった。実際は毎日、野菜カレーでもいいと言っていました」

食事にはどちらかといえばお金をかけたいカナさん、食に興味のない彼。美術や映画などは生活に欠かせないカナさんと、それより静かな森を散歩したり釣りをするのを好む彼。

「あの旅行が決定的でしたね。彼は1日中でも森を散歩していて飽きないタイプ。私はやはり人工的なところで遊びたい。彼が『それって結局、金を使う生活に踊らされているだけだよね』と言ったことで、もう無理だわと。それでもすりあわせることはできないかと模索したんですよ」

ただ、どこにお金を使うかは、どういう生き方をしたいかに直結するので、二人はどうやってその価値観をすりあわせたらいいかさえ分からなかったのだという。

「私は彼を人として好きだったし、彼も私を好きだと言ってくれた。でも一緒にいると、互いにお金の使い方に疑問がわく。恋愛だけならいいけど結婚は生活だから、どうしてもお金のことははずせない。別れるしかありませんでした」

離婚歴もある大人だからこそ、頭で考えれば分かってしまうのかもしれない。これではうまくいかないと。歩み寄りの余地があっても、その余地に入り込むことで関係がよくなるわけではないことも分かってしまうのだ。だからこそ大人の婚活は難しい。

文:亀山 早苗(フリーライター)
明治大学文学部卒業。女性の生き方を軸に、家族、夫婦関係、働き方などをテーマに取材・執筆を続ける。くまモンの追っかけ歴は長く、近著に『くまモン力』がある。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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