ヴァラン氏は現在コモの育成組織に携わる[写真]=Getty Images セリエAのコモは24日、アカデミー選手を対象に選手の健康サポートを目的とした新たなヘディング指導プログラムを発表した。
クラブはこの取り組みの目的について、「若い年齢層における不必要なヘディングの機会を減らしつつ、選手が成長段階を進むにつれてヘディング技術を段階的に導入していくため」と説明した。
これまでも育成年代におけるヘディングに関しては、将来的な脳へ悪影響を及ぼす観点から、世界各国でルールやガイドラインに関する議論が交わされている。日本サッカー協会は2021年4月に「育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン」を策定。また、イングランドサッカー協会(FA)もヘディングに関係して発生しうる事故の危険を軽減するため、2024−25シーズンから段階的にU−7からU−11レベルまでの試合で意図的なヘディングを廃止する新ルールを定めている。
コモの育成部門に携わっている元フランス代表ラファエル・ヴァラン氏は、クラブの公式サイトを通じて、以下のようにコメントしている。
「私はこれまで何度も、サッカーにおける頭部への衝撃を真剣に考え、子どもたちを守ることへの必要性について述べてきました。若い選手にとって最善のアプローチは、明確なルール、適切なコーチング、理解、そして福祉と安全を最優先とする文化です。このプログラムによって、脳がまだ発達段階にある時の不必要な接触を減らし、適切な管理の下、段階的に正しいスキルを身につけることができます」
コモが発表したヘディング指導プログラムは以下の通り。
■U−10
・トレーニングや試合でヘディングを禁止
・スローインを行わず、キックインでグラウンダーのパスからリスタートする
・CKをグラウンダーで行う
■U−11
・原則として、練習や試合でのヘディングを禁止
・シーズン終盤にヘディング練習を導入する場合がある。その際は柔らかいゴムボールを使用する
・CKをグラウンダーで行う
■U−12
・ヘディング練習は最大で月に1回、1回の練習につき最多5回までとし、柔らかいボールを使用する
・試合はイタリアサッカー連盟の規則の下で行う
・コモはポゼッション重視のスタイルを奨励していく
■U−13
・練習でのヘディングは引き続き慎重に制限
・ヘディング練習は最大で週に1回、1度の練習で最大5回のヘディングとする
・試合形式の練習もヘディングをしない
・スローインを行うが、頭より低い位置へ投げる
■全年齢
・コーチングスタッフは、反復的かつ不必要なヘディング練習を避ける
・空気圧の強いボールは使用しない