NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表

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2026年07月26日 06:11  ITmedia PC USER

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 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、7月19日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに


 NVIDIAは7月20日、CG分野の国際会議「SIGGRAPH 2026」の基調講演で、次世代のAI超解像技術「DLSS 5」を2026年秋にリリースすると発表した。


 応用深層学習研究ディレクターのエドワード・リウ氏が登壇し、初代のDLSS 1で4画素に1画素分を推測させていたのに対し、DLSS 5では画面の「パッチ全体」をニューラルネットワークで生成する仕組みを採用したことを明らかにした。


 レンダリングされたフレームを入力として、最終的な写実的な見た目だけを生成する「1ステップ・ピクセル空間のディフュージョントランスフォーマーモデル」に蒸留したのが特徴だ。


 従来のDLSSが「再構成」によってレファレンス画像に近づける方式だったのに対し、DLSS 5は新たに「生成」というカテゴリーを追加することになる。リウ氏は「AIがグラフィックスを置き換えるのではなく、拡張する」と説明し、プログラマブルシェーダーやレイトレーシングと同じように位置付けられるとした。


 開発者向けには、生成モデルの切り替えや強度調整が可能な他、モデル側が自動でキャラクターを認識して適用範囲を制御する「モデル側オートマスキング」、特定のオブジェクトだけを強化する「エンジン側マスキング」なども用意されている。アーティストの意図を保持するため、法線やアルベドといったレンダリング内部バッファを条件として学習させているとのことだ。


 2026年秋の正式リリースに向けて、開発者向けのフィードバックを反映しながら改良を続けていくとしている。


●MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表


 MicrosoftとフランスのスタートアップであるMistralは7月21日、両社の戦略的提携を拡大すると発表した。データや運用の管理権を保持したまま、欧州の企業や規制業界がフロンティアAIを利用できるようにする狙いだ。


 提携の柱は、欧州のAIインフラを拡張する数十億ドル規模の新たな合意だ。MistralがNVIDIAの「Vera Rubin Superchip」を数千基規模で導入してGPU容量を増やし、Microsoftはその一部を活用して自社のクラウドとAIサービスの提供に充てるとのこと。これは、自社データセンター/リース施設/第三者との連携を組み合わせる従来の方針に沿った動きであり、2025年に発表した「欧州デジタルコミットメント」を支えるものだと同社は説明している。


 あわせて、Mistralの「Mistral Medium 3.5」と「OCR 4」がMicrosoft Foundryで、「Mistral Medium 3.5」がCopilot Studioで利用できるようになった。「Mistral Medium 3.5」はオープンウェイトのモデルで、Azureの管理環境下でカスタマイズや運用ができるという。


 AzureおよびAzure Localを通じて、クラウド/クラウド接続/完全オフラインの3つの環境でMistralのモデルを展開できる点も特徴だ。金融、製造、ヘルスケアなど、データの管理や事業継続性が求められる分野での利用を想定している。なお両社は、PoC(概念実証)の資金提供やAzureクレジットの提供を通じ、欧州を中心に共同で顧客開拓を進めるという。


●Googleが「Gemini」ファミリー「3.6 Flash」「3.5 Flash-Lite」「3.5 Flash Cyber」を発表


 Googleは7月21日、Geminiの新モデルとして「Gemini 3.6 Flash」「Gemini 3.5 Flash-Lite」「Gemini 3.5 Flash Cyber」の3つを発表した。いずれも本番環境でAIエージェントを大規模に動かすための効率と低遅延を重視したモデルだという。


 3.6 Flashは主力モデルで、コーディングや知識労働、マルチモーダル処理の性能を高めつつ、出力トークン数を従来の「3.5 Flash」比で17%削減したとしている。価格は入力100万トークンあたり1.50ドル、出力100万トークンあたり7.50ドルで、3.5 Flashより引き下げた。


 3.5 Flash-Liteは3.5系で最も高速なモデルで、毎秒350トークンの出力に対応する。価格は入力100万トークンあたり0.3ドル、出力100万トークンあたり2.5ドルだという。高スループットが求められるエージェント検索や文書処理を想定している。


 3.5 Flash Cyberはセキュリティ脆弱(ぜいじゃく)性の発見と修正に特化したモデルで、同社のコードセキュリティエージェント「CodeMender」で利用する。悪用の懸念から、当面は政府機関や信頼できるパートナーに限定した試験提供にとどめるとのことだ。


 なお、3.6 Flashと3.5 Flash-LiteはGemini APIやGeminiアプリなどで同日から提供を始めた。上位モデル「Gemini 3.5 Pro」もパートナーとテスト中で、近く広く提供する予定だという。


●GoogleがAIノートブック「NotebookLM」を「Gemini Notebook」に改称


 Googleは7月16日、AIツール「NotebookLM」の名称を「Gemini Notebook」に変更したと発表した。単体のプロダクトである点は変わらないが、GeminiアプリやGoogle検索など、同社のサービス全体で使えるようにするとのこと。NotebookLMは2023年に「Project Tailwind」として公開され、現在は3000万人、60万を超える組織が利用しているという。


 機能面では、各ノートブックに「セキュアなクラウドコンピュータ」を追加した。これにより、取り込んだ資料(ソース)に基づいてコードを生成/実行し、複雑なデータ分析ができるようになるという。この機能はまず「Google AI Ultra」ユーザーと、一部のWorkspace法人顧客向けに提供する。Web版の全Proユーザーへは今後数週間かけて順次展開する予定だ。


 この他、GeminiアプリとGemini Notebookの間でノートブックを同期できるようになった。今後は検索の「AI Mode」にも組み込む予定だ。


●MicrosoftがXboxのゲームをPCでプレイできる後方互換機能を提供開始


 Microsoftは7月22日、初代Xboxなどの旧作をPCや携帯型ゲーム機で遊べる機能「Xbox Backward Compatibility on PC」の提供を開始した。「ROG Xbox Ally」「Xbox Ally X」といった携帯機にも対応するという。


 早期リリースとして、まず初代Xboxのタイトル4作が対象となる。「BLiNX: The Time Sweeper」「Conker: Live and Reloaded」「Crimson Skies: High Road to Revenge」「Fuzion Frenzy」で、いずれもPCで遊べるのは今回が初めてだとしている。各作はPCで購入できる他、全てのXbox Game Passプランに含まれる。既にコンソール版のデジタルライセンスを持っている場合は、そのライセンスがPCや携帯機にも引き継がれるとのことだ。


 PC版では、オリジナルのゲーム内容を保ちつつ機能を追加した。最大4倍の解像度アップスケーリング、垂直同期(VSync)、全画面/ウィンドウ表示の切り替え、異方性フィルタリング、アンチエイリアスの強化などをグラフィック設定で調整できるという。


 なお、同社は今後、初代Xboxの一部タイトルに家庭用ゲーム機・PCの双方で実績(Achievements)を追加する予定だとしている。今回の4作にも数カ月以内に対応するという。


●PulsarとNoctuaがファン内蔵のゲーミングマウス「Feinmann F01 Noctua Edition」を発表


 PulsarとNoctuaは7月21日、ファンを内蔵したゲーミングマウス「Feinmann F01 Noctua Edition」を発売した。Pulsarは韓国のeスポーツ向け周辺機器ブランド、Noctuaは静音冷却で知られるオーストリアのメーカーだ。


 同製品はPulsarの上位モデル「Feinmann F01」がベースで、手のひら側にNoctuaの40mmファン「NF-A4x10」を組み込んだ点が特徴だ。多数の穴を開けたカーボンコンポジット製の外殻を通じて手のひらに送風し、汗を抑えてグリップの安定につなげるという。ファンはボタンやドングル、Webドライバーから4段階の風量調整とオフの切り替えができる。重さは約73gだ。


 センサーはPulsarの「XS-2」で、ポーリングレート8000Hz、解像度4万2000DPI、トラッキング速度800IPSに対応する。付属の8Kドングルによる無線接続と、前面のUSB Type-Cによる有線接続の両方に対応し、USB Type-C端子は充電も兼ねる。


 日本での価格は2万8600円。Pulsarのオンラインストアや正規販売店で購入可能となっている。



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